ピレリ・スーパー耐久のTCRクラス、ST-TCRに参戦してきたバースレーシングプロジェクト(BRP)は11月19日、2019年にスタートするスプリントシリーズ『TCRジャパンシリーズ』へフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRでフル参戦すると発表した。
安価なコストなどから世界的に支持が拡大しているツーリングカー規定のTCR。日本国内でも全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)が立ち上げた日本TCRマネジメント株式会社(TCRJ)が主導する形で、2019年から全6戦で構成されるスプリントシリーズがスタートする。
開幕初年度の2019年は全6戦中5戦がスーパーフォーミュラと併催される予定でレースウイークは土曜、日曜でそれぞれ1レースずつ完結するなど、参戦可能なシルバー、ブロンズカテゴリーのジェントルマンドライバーにとって魅力的なカテゴリーとなっている。
そんなTCRジャパンシリーズに参戦を表明したBRPは、スーパー耐久にTCRクラスが設けられた2017年から参戦を開始。2年連続でクラスのシリーズランキング3位を獲得するなど、TCR車両のノウハウを蓄積してきた。
チームはスーパー耐久ではアウディRS3 LMSを使用してきたが、TCRジャパンシリーズ参戦に向けて2018年夏ごろからコンストラクターと交渉を進めてきたと言い、参戦コストやマシンパフォーマンスなどを総合的に評価した結果、フォルクスワーゲンのマシンであるゴルフGTI TCR導入を決断したとのこと。
「2017年のTCRの国内耐久レースでの初導入に続き、2019年はスプリントレースにも参戦することとなりました」と語るのは、BRPの奥村浩一代表。
「TCR車両の豊富な運用実績を武器にTCRジャパンシリーズにフル参戦し、耐久レースとは違ったスプリントレースの面白さを皆様にご覧いただけるように、チームとドライバー一丸となって戦って参りますので、皆様是非ご支援・ご声援何卒よろしくお願い致します」
すでにフォルクスワーゲン・モータースポーツとの契約は完了しているとのことで、2019年1月中にはマシンが到着。その後、テストを重ねて3月26~27日のテストデー、5月18~19日の第1戦に臨む。