MotoGP第19戦バレンシアGP予選で、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は14番手を獲得した。予選Q2進出を逃したものの、難しいコンディションのなか前向きな結果となったようだ。
2018年シーズンMotoGPの最終戦となるバレンシアGP。初日と、2日目のフリー走行3回目までウエットコンディション。特に初日は激しい雨によりセッションが赤旗中断するほどで、中上はタイムにこだわるのではなく、コンディション下での順応に専念した。3回のフリー走行総合は22番手。中上はQ1から予選に挑むことになった。
予選はドライコンディションで行われたものの、ウエットパッチが残る状況。「今日の予選は難しいコンディション」だったと中上は予選を振り返る。
さらに今回は、バレンティーノ・ロッシやマーべリック・ビニャーレスのモビスター・ヤマハ・MotoGPライダーふたり、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)、アンドレア・イアンノーネ(チーム・スズキ・エクスター)といった並み居るファクトリーライダーがQ1からの予選となっていた。
「強豪選手たちと争う予選は厳しいセッションでしたが、全力を尽くした結果、あとほんの少しの差でQ2進出を逃してしまいました。ベストタイムを出した周回では、最終セクターで少しミスをしてしまったのですが、それでも全体的にドライコンディションではいいフィーリングを得られています」
中上は最後のアタックで1分31秒928をマーク。Q1トップタイムのイアンノーネから約コンマ5秒、2番手のビニャーレスとの差は約コンマ1秒とさらにわずかだった。この結果には手ごたえを感じている様子だ。
「路面状況に素早く適応できたのは良かったですし、結果的にポールを獲ったマーヴェリックまでコンマ数秒の差だったという点でも、まずまずの走りをできたと思います」
MotoGPクラスルーキーイヤー最後のグランプリを5列目から迎える中上。追い上げのレースで、今季ベストリザルトを目指す。