WTCR世界ツーリングカー・カップは11月15日、マカオのギアサーキットで2018年シーズン最終戦の予選が行われ、ロブ・ハフ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)がレース1とレース3でポールポジションを獲得。レース2はティモ・シャイダー(ホンダ・シビック・タイプR TCR)がポールを獲得した。
2018年、世界中で人気を博すTCRを採用してWTCC世界ツーリングカー選手権が生まれ変わる形で誕生したWTCR。その最終戦の舞台はF3ワールドカップやGTワールドカップが行われているマカオだ。
16日(金)午前中に行われた予選1では、ポール獲得を確信したエステバン・グエリエリ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)がピットレーンでチームから祝福を受けている横で最後のアタックを行ったハフが渾身のアタックでポールポールポジションを奪っていった。
このマカオを得意としているハフは続くノックアウト形式の予選Q1~Q3でも全セッションでトップタイムをマークする圧倒ぶりでレース3のポールポジションも手中に収めてみせた。
マカオでの通算ポール獲得回数を8へ伸ばしたハフは「(チームの)スタッフにシーズン最終戦で最高の結果をもたらしたかった」と喜びを語った。
「このマカオでもう一度結果を出すために乗り込んできたんだ。(アタックラップでは)セクター1をセーフティに走りすぎたと思って、そのあとはウォールに軽くヒットするくらい攻めた。最高の結果だよ」
ハフに続く2番手はグエリエリ、3番手はノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30N TCR)が獲得したほか、予選Q2の10番手が獲得できるレース2のポールポジションは、シャイダーが手にしている。
チャンピオン争いでは39ポイントリードで首位に立っているガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイi30N TCR)がQ1終了間際にウォールにクラッシュ。走行を続けられず14番手に終わり、Q1で姿を消す波乱があった。
このためタルキーニは17日(土)に行われるレース1を8番手から、18日(日)のレース2、3を14番手からスタートすることになり、チャンピオン獲得に向けて難しい状況に追い込まれてしまった。
決勝レース1は17日、現地時間14時25分(日本時間15時25分)にスタートする。