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「土曜夜の教会」を舞台にLGBTの若者の実話描く『サタデーナイト・チャーチ』

2018年11月16日 19:01  CINRA.NET

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『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』ポスタービジュアル ©2016 Saturday Church Holding LLC ALL rights reserved.
映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』が、2019年2月22日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される。

デイモン・カーダシスの初監督、初脚本となる同作は、カーダシス監督がボランティアを務めていた教会での実体験とリサーチをもとに、LGBTの人々が直面する現実や社会問題に焦点を当てたミュージカルタッチの作品。「美しくなりたい」という思いを抑えられずにいたユリシーズは、実在するLGBTの人々のための支援プログラム「サタデーナイト・チャーチ」で少しずつ自分を解放していくが、家族にハイヒールを見つけられ、家を追い出されて街をさまよう中で、人生を変える数々の出来事に遭遇するというあらすじだ。原題は『Saturday Church』。

ニューヨークのブロンクスに暮らし、学校でも家庭でも孤立しているユリシーズ役にルカ・カインがキャスティング。ユリシーズの友人役をドラマ『Pose/ポーズ』で主演を務めるMJ・ロドリゲスらが演じる。

カーダシス監督は「虐待を受けたこと、ストリートで暮らさざるを得なかったことなど、本作で主人公が経験するエピソードは全部事実に基づいています。サタデー・チャーチのプログラムを受けていた実際の若者たちにも出演してもらっています。彼らの声に耳を傾け、彼らのコミュニティと対話しながら、出来る限り忠実に反映しています。孤独や初恋などの感情は誰もが経験するものであって、国籍や、肌の色、セクシュアリティの違いに関係なく共感できるものです。結果的に誰もが共感できる普遍的な映画になったと思っています」と語っている。

なお同作の邦題は、公式Twitterや、『レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~』などで一般公募。50代男性から寄せられた『サタデーナイト・チャーチ』が採用され、副題には20代女性から寄せられた『夢を歌う場所』が採用された。