映画『いろとりどりの親子』のYo La Tengoのインタビュー映像が到着した。
11月17日公開の同作は、24か国で翻訳され、2012年に『全米批評家協会賞』や『ニューヨークタイムズ』ベストブックに選出されたアンドリュー・ソロモンのノンフィクション本『Far From The Tree: Parents, Children and the Search for Identity』を映画化したもの。自閉症、ダウン症、低身長症、LGBTといった様々な「違い」を抱えた子供を持つ6組の親子たちが直面する困難や、その経験から得られる喜び、愛情を描いたドキュメンタリーだ。
ニコ・ミューリーと共に同作の音楽を担当したYo La Tengo。サントラの制作秘話や映画の感想について語るインタビュー映像には、アイラ・カプラン(Vo,Gt)が「最初は、僕達の曲をいくつか使いたいという話だったんです。その時に〈できればサントラも〉という相談も受けていたけど、既にニコ・ミューリーがサントラを手掛けることが決まっていたから、どうなるかわからなくて。でも、プロジェクトが進むに連れて、次第に僕達のやりたいことが大きくなって、サントラを作ることになりました」と経緯を明かす様子や、ジョージア・ハブレイ(Vo,Dr)が「レイチェルはどんな曲が必要なのか、明確なヴィジョンを持っていました。〈ヨ・ラ・テンゴのあの曲みたいな感じで〉という風に具体的に指示してくれたので、作業はとてもスムースにいきました」と振り返るシーン、ジェームズ・マクニュー(Vo,Ba)が監督との共同制作について「彼女は僕達のことを理解してくれていたので、〈ちょっと変わったことをしてもいいんじゃないかな〉と思って楽しみながら曲を作ることができたんです」と語る場面が映し出されている。
また映画の感想についてジョージアは「映画の登場人物が、みんな人間味に溢れていて魅力的でした。家族や配偶者の問題を、それぞれがどのように解決していくか。そのストーリーが明確に描かれていて、どのエピソードも興味深かったです」、アイラは「登場人物はいろいろな問題を抱えて人生を歩んでいるけど、彼らはそれを受け入れている。彼らにとって、今の状態が正常だということを、この映画で知りました。例えば、常に怒りを爆発させている子供を、両親が治療しようとするエピソードがあったけど、その子は病気ではなかった。自分達と違っていても、〈そういう人間なんだ〉と受け入れることが大切なんじゃないかと思いました」とそれぞれ語っている。