シーズン最終戦で中上は最高の結果を目指す
今シーズン最後の戦いとなるバレンシアGPで、LCR Honda IDEMITSUの中上貴晶は今年最高の結果を獲得するべく高い意欲に燃えています。難易度の高い世界最高峰クラスで様々な事柄を吸収してきた中上は、2018年シーズンを通じて高い資質を何度も披露してきました。今回のレースウィークはあいにくの雨予報となっていますが、この厳しいコンディション下でも中上は今後に向けてさらに貪欲に実力向上を目指しています。
今週末は不安定な気象条件になりそうですが、この機会を利用して中上はウェットコンディションでの経験をさらに積み重ね、2019年シーズンをも見据えたウィークにしようと意気込んでいます。一方、LCRチームの隣のピットボックスでは、今週もステファン・ブラドルが代役として参戦します。中上は、負傷欠場中のチームメイト、カル・クラッチローの一刻も早い回復を願いながら、明日、最終戦のセッションを走り出します。
Takaaki Nakagami
「今週の最終戦は、どうやら雨模様の週末となりそうな様子です。現状では雨があまり得意ではない僕にとって、これはまさに好機なので、このウィークは来シーズンを見据えて今後のためにも精力的に走りこみ、このコンディションに習熟したいと思っています。今回の最終戦をうまく締めくくれば、来季に向けたテストにもいいリズムで臨むことができます。バレンシア事後テストと翌週のヘレステストを新しいバイクで走行することを、今からとても楽しみにしています。そのためにも今回のレースでは良いリザルトを獲得したいので、全力を尽くしてがんばります」
「オーストラリアとマレーシアに続き、今回のレースウィークもカルがピットにいないとガレージ全体が妙に静かなので、とても寂しい気がします。カルがここにいないのは少しヘンな感じですが、自宅で回復を目指し、家族と共にしっかり静養をしていると思います。来年早々のセパンテストで復帰を目指す、と話していたので、今はその日を楽しみに待ちたいと思います」