BMWモータースポーツは、DTMドイツツーリングカー選手権でBMM M4 DTMを駆るほか、BMWワークスドライバーとして長年活躍してきたアウグスト・ファーフスがDTMから退き、スポーツカーレースに集中すると発表した。
ファーフスは2007年にBMWのワークスドライバーに加わり、WTCC世界ツーリングカー選手権で活躍したことからその名を世界に轟かせた。その後もシュニッツァー・モータースポーツとともにル・マン24時間やニュルブルクリンク24時間レース等で幅広く活躍。DTMにはBMWがカムバックした2012年から2018年まで6年に渡って参戦し、104戦を戦い4勝をしている。
DTMからは引退することになったファーフスだが、2019年もBMWワークスドライバーとしての契約は継続し、M8 GTEでWEC世界耐久選手権に参戦するほか、そしてBMW M6 GT3で世界中のさまざまなGTカーレースに参戦するという。
「DTMを去る決断は容易ではなかった」と語るファーフスは、現在マカオで開催されているFIA GTワールドカップに参戦中。「新たなステージへ向かって歩むべきだと感じたんだ。自身の決断を了承し、次なるチャンスを与えてくれたBMWに感謝しているよ」と述べている。
2019年から開催予定だったスーパーGTとDTMとのクラス1のジョイントイベントを非常に楽しみにしていたファーフス。その夢は叶わなかったものの、WECや他のGTレースで日本を再び訪れる日を楽しみにしている様子だ。
ファーフスの後任となるドライバーが気になるところだが、12月7日にミュンヘンで開催される『BMWシーズンレビュー』の会場で発表される予定だ。