11月16日から開催されるMotoGP第19戦バレンシアGPを前に、ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとホルヘ・ロレンソが意気込みを語った。
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGPクラスランキング2位)
前戦マレーシアGPを終えて、ランキング3番手のロッシとは25ポイント差となったが、今レースでロッシが優勝してドヴィツィオーゾがノーポイントに終わったとしても、勝利数の差でドヴィツィオーゾのランキング2位が確定となる。
リカルド・トルモではチャンピオンを獲得した125ccクラス時代の2004年に2位に入賞しているが、250cc時代は表彰台まであと一歩のレースが続いた。MotoGPクラスで表彰台に立ったのもホンダ時代の2011年に3位で終えた一度のみ。ドゥカティ移籍後は2014年の4位がベストリザルトで、タイトル獲得のチャンスを持って臨んだ昨年は、転倒リタイアに終わった。
リカルド・トルモはドゥカティにとってもあまり相性のいいコースでなく、1000cc時代になって以降、ドゥカティが表彰台に立ったのは2015年のイアンノーネの3位のみ。ただし、昨年はドヴィツィオーゾ、ロレンソともに結果は転倒リタイアに終わったが、トップ争いに加わっており、今年は活躍が期待されている。
「なんとか、ランキング2位を確定してヨーロッパに戻りたかったので、セパンで6位に入賞し、ランキング2位を確定させたことはよかった」
「バレンシアはこれまでかなり苦労してきたコースだが、今年は速く走れることを期待している。バイクをさらに改善するために、どの部分を改良する必要するかを理解するためにも、レースは重要なテストになるだろう。来年に向けても重要な一戦となる」
■ホルヘ・ロレンソ(MotoGPクラスランキング10位)
タイGPで負ったケガのため、日本GPとオーストラリアGPを欠場。マレーシアGPで復帰したものの、初日を終えて欠場したため、ランキング10位に後退してしまったロレンソ。約2週間のインターバルを経て、ドゥカティで最後のレースとなるバレンシアGPで復帰する。
MotoGPクラスでは、2010年、2013年、2015年、2016年にリカルド・トルモで優勝しており、ペドロサと同じく最多の4勝を記録している。ケガの回復がどこまで進んでいるかがポイントとなる。
「ケガからの回復は100%という状態ではないが、最終戦を迎えた。ドゥカティでの最後のレースをいい結果で終えたい。左手首がどんな状態にあるのかは分からないが、セパンよりもはるかにいい状態にあると感じる」
「金曜日の朝、痛みがなく、競争力があることを望んでいる。ドゥカティでの2年間はとても激しかったし、いいレースをしてチームと別れたい。バレンシアにいつも集まってくれるファンの力は、この週末を特別なものとしてくれるだろう」