11月16日から開催されるMotoGP第19戦バレンシアGPを前に、チーム・スズキ・エクスターのアレックス・リンスとアンドレア・イアンノーネが意気込みを語った。
■アレックス・リンス(MotoGPクラスランキング5位)
前戦マレーシアGPで今シーズン4回目となる表彰台を獲得し、ランキング5位に浮上したリンス。しかし、ランキング6位のザルコとは同ポイント、ランキング7位のクラッチローとは1ポイント差、ランキング8位のペトルッチとは5ポイント差と、ランキング5位争いは接戦だ。
リンスは、リカルド・トルモでMoto3時代の2013年に3位、Moto2時代の2015年に2位に入賞した経験を持つ。MotoGPクラス1年目の昨年は、4位に入賞しており、今年もシーズン終盤の好調な流れから好結果が期待できる。
「パフォーマンスが向上し、表彰台に立ったマレーシアの後にバレンシアに臨むので、大きなレースに向けて熱意がある。僕たちの目標はクリアで明確だ。表彰台の頂点に踏み出そうとしており、その準備ができていることを証明した」
「マシンは改善し、僕のフィーリングもよくなっている。リカルド・トルモは好きなコースだし、GSX-RRに合っていると思う」
■アンドレア・イアンノーネ(MotoGPクラスランキング9位)
前戦マレーシアGPでは転倒リタイアに終わったイアンノーネ。フロントロウ3番手からスタートしたイアンノーネだったが、1周目の最終コーナーで目の前を走っていたマルケスがスライド、ほぼフルバンク中のイアンノーネはこれに反射的に反応し、残念ながら転倒してしまった。
もし、転倒がなければトップ争いに加わっていた可能性は高い。シーズン後半戦を迎えてスズキのマシンもまとまって来ており、今レースでも活躍の期待が高い。リカルド・トルモではドゥカティ時代の2016年に3位入賞。スズキ1年目の昨年は予選で3番手を獲得、決勝は6位でフィニッシュしている。
「バレンシアは素晴らしいコースで、僕たちにも合っている。去年のレースではフロントロウからスタートし、僕とアレックスはいいレースをした」
「2017年以降、どれほど改善したかを考えれば、週末のレースへの期待は高い。僕らは今いい状況にいる。フィーリングはポジティブだし、マレーシアでも表彰台争いできると感じていた。持っているものをすべて出し切って、コンスタントにキープし、常にトップに近い位置につけて、いい結果をめざしたい」