新垣結衣さんと松田龍平さんが主演のドラマ『獣になれない私たち』(日テレ系)の第6話が11月15日、放送された。 同作では、新垣さんが演じる深海晶の職場がブラックすぎたり、彼氏も元カノを家に住まわせたままだったりと仕事も恋もうまくいかない様子が描かれていた。
そんな中、大手ディベロッパーに勤める晶の彼氏・花井京谷(演:田中圭)、その後輩・筧文彦(演:吉村界人)の発言が、あまりにも都合のいい「女性像」を押し付け過ぎているとネットで注目を集めた。
件の場面は、京谷が勤める会社が、晶の勤めるECサイト制作会社に仕事を発注し、両社の顔合わせを兼ねた懇親会。どちらの会社も上司が遅れて来るため、若手で先に飲んでいた。
筧が「晶と京谷が付き合っている」と話した流れで、晶の同僚・松任谷夢子(演:伊藤沙莉)が「筧さんはいるんですか? 彼女」と聞くと、「僕は……ダメですよ。ディベロッパーって言うと寄ってくるんですよね。肩書に弱い女性が」と嘲笑しながら返答。
「路チュー最悪。いるんだよな、そういうの喜ぶ女」に「何で女だけの問題になってんの?」
周囲が気まずい空気を元に戻そうとするが、筧は、
「(待受を彼氏との写真にしている松任谷に対して)待受にしちゃったか~。花井さんも言ってましたよね。待受を彼氏彼女にするやつはサムいって」
「花井さんも熱く語ってたじゃないですか。人の目に着くところで堂々とキスするカップルの気持ちだけはわからんって。最悪だって。俺も同感。(略)何世界に浸ってんだよ、いるんだよな~そういうの喜ぶ女」
など悪態をつき続ける。これに対して松任谷は、
「ねえ、なんでそれ女の問題になってんの、キスは二人でするもんでしょ? 大体さ、どうして女の浮気はだらしないとか言われて、男の浮気は甲斐性みたいに言われんの?」
と反論し、晶も「それある」と同意。しかし筧は「男は女に夢を見たいんですよ」というと、「女の夢はどうなのよ」と返答し、喧嘩に発展する寸前だった。しかし上司たちが登場し、その場は収まった。
ツイッターでは「松任谷が吠えた通り、なんで路上でキスしてるカップルの女の子だけが責められるのかと」「『なんで女の浮気は悪く言われるのに男の浮気は甲斐性みたいに言われるの!?』というセリフあって最高!!と思った。もっと言ってやれ!!」という声が相次いだ。
「そのかわいいって、自分の言うこと聞いてくれる従順な彼女って意味でしょう?」
懇親会終了後の京谷の発言にも怒りを覚える人が多い。二人きりになったとき、晶が「人目につくところでキスをする最悪な女って私のことだよね」と聞く。晶は、あえて人前で京谷にキスをしていた。
京谷は「ひどくない?」と言うが、自身は家に元カノを住まわせた状態で晶と付き合っており、さらに呉羽(演:菊地凛子)と一夜を共にしている。これを指摘すると、
「(人前でのキスは)その仕返し?」「そうだよな、相手の気持なんかわからないよな。晶に俺の気持ちなんてわかんないよ。今の晶、可愛くない」
と言い放つ。この「今の晶、可愛くない」発言にツイッターでは、
「それ、自分にとってでしょう? そのかわいいって、自分の言うこと聞いてくれる従順な彼女って意味でしょう?」
「結局京谷はいつも甲斐甲斐しく我慢する弱い晶が可愛いだけで、少しでも自分に不利な本音を吐露されるとそれはもう可愛くない」
という声が非常に多く寄せられた。中には「息子を京谷や筧みたいな男にだけはするまいと強く思うわ」という声もあがっていた。