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SixTONESのMVまでYouTubeに! ジャニーズ、Webサービスの進化が止まらない

2018年11月15日 13:02  リアルサウンド

リアルサウンド

 2018年の始め、これまで掲載を禁じられていたジャニーズタレントの顔写真がWeb解禁となった。それ以降、ジャニーズ事務所によるネットサービスが著しく進化してきている。つい最近では、ジャニーズJr.内ユニットのSixTONESが、オリジナル曲「JAPONICA STYLE」のMVをYouTubeにアップしたばかり。年内で芸能活動を引退すると発表した滝沢秀明初プロデュースのMVとあって、大きな話題になっている。世間を騒がせた滝沢の初プロデュース作品をネット上のYouTubeで発表したことは、ジャニーズ事務所がネット戦略に多大なチカラを入れている証拠だろう。


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 中でもファンたちが熱い視線を注いでいるのは、公式HPである『Johnny’s net』の充実ぶりだ。月会費制となっている『Johnny’s web』は、今年に入ってからのリニューアル以降、より一層充実した内容になり、メンバー本人たちによる自撮り写真までもが見られるようになった。動画や特設ページなどのコンテンツも充実し、月会費を払う意味がぐっと高まったと感じる。


 さらに、最近は『Johnny’s net』でSNSへのシェアボタンが設置され、ファンたちに衝撃が走った。各所属グループ・アーティストのプロフィールページを始め、出演情報ページ、ディスコグラフィーページなど、ほぼすべてのページにシェアボタンが設置してある。ファン同士で情報交換するのはもちろん、ファン個人のSNSアカウントにシェアすることでプロモーションの一端を担うこともできるし、「私が推しているのはこのグループ・メンバーだ」と公言することもできるのだ、ジャニーズ事務所のお墨付きで! 実際にTwitter上には既に『Johnny’s net』のページをシェアしている投稿がいくつもある。「シェアボタン便利」、「IT化が進んでる」、「ドンドン使っていこう」というコメントが目立っていることからも、ファンたちにとって待望の機能だったことが伺える。


 思い返せば1年ほど前、『Johnny’s net』内の各アーティストページに、レコードレーベルオフィシャルサイトへのリンクが貼られた時も反響が大きかった。公式HPと銘打たれているサイトが複数存在すると、すべての情報を網羅するには各サイトにアクセスしなければならず、非常に面倒臭い。それが一つのサイトからリンクで飛べるようになったことで、今まで以上に情報を簡単かつ抜け漏れなく入手することができるようになったのだ。Webサービスとしては普通のことなのかもしれないが、ことジャニーズに関しては、それだけでもファンたちにとって尊く感じられる変化であり、その証拠にファンたちはこのニュースをSNSでせっせとシェアしていた。


 筆者の周りもそうだが、ジャニーズファン同士はSNSを使って情報を交換したり、交友を深めたりすることが多い。いわばWebはファン同士の交流の場であり、ジャニーズ側がWebに寄り添ってくれさえすれば、そのサービスが大いに活用されるだけの土壌はすでに出来上がっていたのだ。ジャニーズが今後もWebサービスに力を注いでくれれば、ファンたちの力によってさらに宣伝効果も高まることは間違いないだろう。


 もちろん、これまでWebサービスに対してもっとも慎重な立場を取ってきた芸能事務所だけに、すべてが解禁されるには相当の時間を要するだろう。しかし、今のところファンたちにとって大きなデメリットはなく、むしろジャニーズのコンテンツを一層楽しむための有意義なサービスとなっている状況だ。そのプラスの効果は、結果としてタレントたちにも還元されるはずで、彼らがさらに活動の幅を広げるきっかけにもなるはずだ。(高橋梓)