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「アロンソの苦境が、いまのF1のひどさを物語っている」とペレス

2018年11月15日 09:11  AUTOSPORT web

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フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とセルジオ・ペレス(フォース・インディア)
フォース・インディアF1チームのセルジオ・ペレスは、2度のF1タイトル獲得経験を持つフェルナンド・アロンソが中団以下で苦戦している状況は、現在のF1に問題があることを示していると語った。

 2015年にフェラーリからマクラーレンに移籍した後、アロンソは4シーズンにわたって競争力の低いマシンで走り続けている。何度も予選Q1落ちを経験、入賞にも手が届かないことが多く、この4シーズンの最高位は5位だ。

 アロンソは2019年にはF1に参戦しないことをすでに決めており、現時点では、2018-19年シーズンのWECとインディ500に出場するプランのみが明らかになっている。

 ペレスは、現在のF1ではトップ3チームとその他の格差が広がりすぎており、優れたドライバーであってもメルセデス、フェラーリ、レッドブルのマシンに乗らない限り、好結果を残すことはできないとして、その状況を問題視している。

「今のF1がどれだけひどいかを証明している。世界最高レベルのドライバーが中団で苦戦し、毎週末、ポイント圏内に入るための戦いをしているんだ」

「彼を他の(トップ3チームの)マシンに乗せたら、タイトルを獲るだろう。それが今のF1の現状だ。皆がそういう状況に直面している」

「彼にもかつて幸運だったことがあり、競争力の高いマシンに乗ってタイトルを獲得することができた。素晴らしい才能を持ったドライバーであり、これまでのキャリアで成し遂げてきた成功に値する。今後の活躍を祈るよ。いつか戻って来る可能性もあるかもしれない」

 ペレスはアロンソのような優れた才能と強い個性を持ったドライバーがいなくなるのは、F1にとって大きな損失であると語った。

「彼は偉大なドライバーだし、素晴らしい個性の持ち主だ。レースを心から愛している。彼がF1で成し遂げてきたことに対しても、F1以外のところでタイトルを目指してトライしていることに対しても、僕は大きな尊敬の念を抱いている」

「F1にとってとても大きな存在だ。彼を失うのが残念だよ」