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「オコンは謝るどころか笑っていた」フェルスタッペン、手が出た理由を語る。アンガーマネジメントの必要性を一笑に付す

2018年11月15日 08:01  AUTOSPORT web

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2018年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とエステバン・オコン(フォース・インディア)がレース後に口論
マックス・フェルスタッペンが、F1ブラジルGP決勝後にエステバン・オコンを突き飛ばした件について、オコンの態度に腹が立ち、思わず手が出てしまったと語った。

 ブラジルGPでフェルスタッペンはトップを走っていたが、新しいタイヤでいいペースで走行していた周回遅れのオコンが同一周回に戻るためにフェルスタッペンを追い抜こうとし、その際に接触が起きた。フェルスタッペンは2番手に落ち、そのままの位置でフィニッシュした。オコンは接触の責任ありとして、10秒のストップ&ゴー・ペナルティを科された。

 怒り心頭のフェルスタッペンは、レース直後、FIAガレージでオコンと遭遇すると、言葉をかわした後、オコンの胸を何度も突いて、憤りを爆発させた。後にフェルスタッペンは、この行為がFIA国際スポーツ法典の第12条1.1 C)への違反であると判断され、2日間の公共奉仕を行うことが義務付けられた。

 フェルスタッペンはオランダのテレビ局Ziggo Sportの番組において、オコンに手を出すにいたった経緯を語った。

「彼を探して『いったい何があったのか? なんであんなことが起きたんだ?』と聞きたかっただけだった」

「でも彼の答えは『僕の方が速かった』というものだった。笑顔でそう言ったんだ」

「担当メカニックたちのためにもポジティブに考えたかった。でも2位では喜べない。しかも相手はあんなことをして謝りもせず、むしろ逆の行動をしたんだ」

 バックマーカーはライバルではなく、そういう相手にヒットされるとは思っていなかったとフェルスタッペンは語った。
「彼は優勝争いをしていたわけじゃない。僕は自分の相手として集中すべき相手にだけ気持ちを集中させ、優れたドライバーたちに勝とうとしている。のろまに衝突されるなんて思ってもいなかった。父がいなくてよかったよ」

 オコンに手が出てしまったことについては、フェルスタッペンは感情を抑えることを学ぶべきだという声もあるが、彼はこれに対して反論した。

「精神分析医を連れて来たりしたら、すぐに追い返してやる。人はそれぞれの立場で考えるべきだ。僕には誰も必要ない。父が精神分析医のようなものだしね」

 スチュワードに呼び出された後、フェルスタッペンとオコンは形ばかりの握手をして別れたと言われている。