マンダムは11月14日、男性の仕事・ブランディングに対する意識調査の結果を発表した。調査は今年9~10月にネット上で実施し、25~54歳の働く男性1236人から回答を得た。
勤め先で「最も頼りにされている世代」を聞くと、「40~44歳」(29.6%)が最多で、次いで「35~39歳」(25.4%)となった。
この世代は1970~82年頃に生まれ、バブル崩壊後から約10年の間に就職活動をした人たちで「ロスジェネ世代」と呼ばれている。中でも1位の40~44歳は「ロスジェネ中心世代」とされている。
現在の会社に思うこと1位「他によいところがあれば、いつでも転職する 」
また自分自身の世代は、他の世代をと比べてどの程度「頼りにされている」と思うかを聞くと「40~44歳」(72.8%)が最多となった。周囲からの評価だけでなく、「自分達が頼られている世代である」と自覚しているようだ。
そんなロスジェネ中心世代に「会社からの評価と給料の満足度」を聞くと、「会社からの評価に不満 」が56.1%、「会社の給料に不満」が65.2%にのぼることがわかった。頼りにされても、働きに対する恩恵があまり感じられていないようだ。
現在の会社に対する気持ちを聞くと、1位は「他によいところがあれば、いつでも転職する 」(32%)で、2位は「定年まで働き続けたい」(28.2%)。安定志向を持ちつつも、新しい道を狙っている人も少なくはない。
3位以降「これから成長することができるか不安である」(27.2%)、「今の給与・報酬だけでは足りないと思う」(26.7%)、「キャリアステップがイメージできない」(25.2%)、「社内でキャリアを伸ばしたいと思う」(20.4%)と続き、全体的にネガティブな気持ちを表す項目が高かった。
ロスジェネ世代はセルフブランディングで「他社でも活躍できる能力」を磨きたい傾向
「副業元年」「人生100年時代」と言われる時代。自分自身の付加価値を高める「セルフブランディング」の必要性を聞くと、ロスジェネ中心世代の9割が必要性を感じていると回答した。
セルフブランディングで実現したいこと1位は「他の会社でも活躍できるスキルを得る」(54.7%)で、全年代平均(46.6%)よりも特に高い。調査元は「ロスジェネ世代は社内で最も頼りにされているも関わらず、評価や給料にも満足できず、他社でも活躍できる能力の必要性を感じている」とコメント。
また「心」「技」「体」の重要度を聞くと、「体」(24.8%)が全年代平均(21%)より重要視する人が多いことがわかった。同社は、加齢変化が表れ始める年代だからか、人生100 年時代を生き抜くには体が資本ということなのでは、と指摘する。
セルフブランディングにおける「体(健康、身だしなみ、見た目)」要素の中で、ロスジェネ中心世代の興味のある内容を見た。「健康」面では「健康に良いものを食べる」(46.3%)が最多。
「身だしなみ」面では「体臭に気を付ける」(37.9%)が「服装・ファッションに気を使う」(35.3%)よりも高く、「スキンケア」(18.9%)が「ヘアスタイルを変える」(6.8%)よりも高い。それぞれ、手軽に装ったり、繕ったりする方法よりも体そのもののケアが必要なもので、ロスジェネ中心年代のケア意識の高さが明らかになった。