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クラッチロー、MotoGP最終戦もケガの回復ならず欠場。再びブラドルが代役参戦

2018年11月14日 17:21  AUTOSPORT web

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MotoGP最終戦でクラッチローの代役を務めるブラドル
LCRホンダ・カストロールは11月13日、カル・クラッチローのMotoGP第19戦バレンシアGP欠場と、ステファン・ブラドルの代役参戦を発表した。

 オーストラリアGPの初日フリー走行2回目セッション中の転倒により、右足首を骨折したクラッチロー。前戦マレーシアGPでもこの負傷により欠場しブラドルが代役参戦を務めていたが、今大会も充分に回復していないとして欠場することとなった。

 クラッチローはインディペンデントチーム・ライダーのランキングでヨハン・ザルコ(モンスター・ヤマハ・テック3)やダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック・レーシング)らと争っていたが、この欠場によりランキングトップの座を断念する結果となった。

「オーストラリアでのクラッシュにより、右足首を骨折してしまった。3時間半にわたる手術を受けて、人工的な骨を入れ、2枚の金属プレートと8本のネジを挿入したんだ」

「この怪我が回復するには1年ほどの時間が必要かもしれない。バレンシアGPで復帰しようと考えたけれど、残念ながらそうはならなかった。6週間、足首に体重をかけられない状態なんだ。けれど、今は理学療法を受けて療養しているよ。今週に入って、来年の2月にセパンで行われるテストに向けて準備しようと思ったんだ」

 クラッチローは「LCRホンダ・カストロールとHRCとともに、すばらしいシーズンを送れたよ。2019年、2020年はもっとすばらしい思い出になるだろう。それが楽しみだね」と新たな今季を振り返り、新たなシーズンへの展望を語った。

 再びクラッチローの代役を務めることとなったHRCテストライダーのブラドルは、前戦マレーシアGPでは13位フィニッシュ。今回の代役参戦にも「バレンシアでLCRに戻ってこられてうれしい」と語りつつも「カルの早期回復を願っているよ」とクラッチローを気遣う。

「セパンでのように、いいパフォーマンスを見せられるチャンスだ。バレンシアの天候は変わりやすいから難しいだろうけれど、マレーシアで見せたようなパフォーマンスを続けられるようにしたいね」

 クラッチローの欠場により、マレーシアGPに続いて今大会もLCRホンダは中上貴晶、ブラドルの布陣でレースに挑むことになった。