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「東京の新しい風景に」東京五輪ボランティアのユニフォームはアシックスと共同開発

2018年11月14日 15:42  Fashionsnap.com

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(左から)ファッションジャーナリスト 生駒芳子、東京マラソン財団ボランティアセンター長 山本悦子 Image by: FASHIONSNAP.COM
東京2020組織委員会が、東京五輪のユニフォームに関する新たな選考委員会「大会スタッフ・都市ボランティアのユニフォームデザイン選考委員会」(以下、ユニフォームデザイン選考委員会)の開催に先立ち、11月14日に委員向けの事前説明会を開催した。説明会終了後、座長を務めるファッションジャーナリストの生駒芳子が囲み取材に応じた。

 ユニフォームデザイン選考委員会では、組織委員会が募集するボランティアおよび組織委員会職員から構成される「大会スタッフ」や、東京都や地方自治体が募集するボランティア「都市ボランティア」が着用するユニフォームのデザイン選考を実施。座長を含む14人とスポーツボランティアなどの経験者11人の計25人で構成され、デザイナーのコシノヒロコやスタイリストの原由美子、パラリンピックのスペシャルサポーターを務める香取慎吾らが名を連ねる。
 ユニフォームは「CONDITIONING(猛暑対策)」「DIVERSITY(多様性と調和)」「SUSTAINABILITY(持続可能性への配慮)」をコンセプトに、アシックスと組織委員会のデザインチームがデザインを手掛ける。ユニフォームデザイン選考委員会は、今年8月に発表されたコアグラフィックスをベースに、アシックスが開発した機能や構造、形状を採用したポロシャツやパンツ、シューズのデザインを選定。このほか、ボランティアに対してポーチや帽子などの支給を予定しているという。今月に開催が予定されている第1回選考委員会では、約30案の候補デザインのパネル審査を実施。12月上旬の第2回委員会を経て、2019年2月下旬~3月中旬ごろに最終審査が行われる。
 囲み取材に応じた生駒は、事前説明会ではアシックスから機能性に関する提案があったほか、委員会メンバーによる暑さ対策や着こなしについて意見交換が行われたと説明。香取の印象については「ファッションがお好きな方なのでユニフォームに対しても非常にこだわりが見られた」とコメントし、積極的に提案を行う場面が見られたという。今後の選考については「約12万人のボランティアの方が会場や街でユニフォームを着るので、ユニフォームが東京の顔、東京の新しい風景を作ることになる。快適な着心地であるとともに、着る側と見る側がワクワクするようなユニフォームを選んでいきたい」と意気込みを語った。
■大会スタッフ・都市ボランティアのユニフォームデザイン選考委員会 委員座長 生駒芳子/香取慎吾/コシノヒロコ/杉山愛/土田和歌子/永井一史/長崎巌/中西教夫/夏野剛/林いづみ/原由美子/矢ヶ崎紀子/山田敦郎/山本悦子(50音順)ほかスポーツボランティア・観光ボランティア経験者等 11人