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見られるだけでも激レア! 1960年代のレーシングカーが続々登場/SUZUKA Sound of ENGINE

2018年11月14日 11:01  AUTOSPORT web

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実車を目にできるだけでも激レアなマシンが走行する『60’s Racing Machine』(写真は2017年のもの)
いよいよ11月17~18日に鈴鹿サーキットで開催される『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2018』。長きに渡るモータースポーツの歴史を築いてきた名車が世界中から集結するファン垂涎のイベントだが、オートスポーツwebが注目する“見どころ”をご紹介しよう。第3回目は、『60’s Racing Machine』のコーナーだ。

 多くのレーシングカーが集う『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2018』のなかで、『60’s Racing Machine』はその名のとおり、1960年代に戦っていた貴重なレーシングカーたちを楽しめるもの。鈴鹿サーキットの創設が1962年であることからも、その貴重さが分かるだろう。

 このカテゴリー内では、ロータス19やアルピーヌM63、フォードGT Mk2Bなど、世界的に見てもレアなマシンたちが登場。また国内のモータースポーツ草創期を語る上でも重要なマクランサやコニリオなども必見だ。

 また、今回非常に貴重と言えるのが、1966年のポルシェ904/8GTS。ポルシェ904は、多くの人々の記憶に残る一台で、鈴鹿で行われた第2回日本グランプリで、式場壮吉が持ち込んだポルシェ904 GTSと、生沢徹がドライブしたプリンス・スカイラインが激闘を演じ、1周だけスカイラインが先行したことから“羊の皮を被った狼”の異名が名付けられた、その好敵手役が904だ。

 今回の『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2018』で登場する904は、そんな非常に貴重な車両である904のなかでも、さらに貴重な904/8 GTSだ。国際マニュファクチャラーズ選手権のGT2クラス向けに開発され、904/8 GTSは、過去にポルシェがF1に参戦していた際に使用された2リッター水平対向8気筒の771エンジンを搭載するというもの。130台生産された904のうち、ポルシェワークス向けの6台しか生産されなかったものだという。

 もちろん、この時代のレーシングカーは現存していることがまず驚きであり、そしてそれが“走れる状態”にあることは奇跡に近い。当然ながら現代のレーシングカーたちに比べると、非常にゆっくりとしたペースでの走行に見えるだろうが、そのサウンド、ディテールをしっかりと楽しんでほしい。

 ちなみに、今回の『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2018』では、そんな1960年代のレーシングカーを“買う”チャンスもある。1964年のジャガーDタイプも出品される、『Team TAISAN AUCTION』がそれだ。



 このオークションは、日本が誇るプライベーターとして国内外のレースを盛り上げてきた、チーム・タイサンの千葉泰常代表が所蔵するレーシングカーやパーツを「36年間続けてきた自分のレース活動も、そろそろ総仕上げの時期にある」という想いから出品するというもの。先述のジャガーをはじめ、グループAを盛り上げたSTPタイサンGT-R、JGTC全日本GT選手権初年度に登場したフェラーリF40など、見るだけでも貴重なマシンが続々と出品される。

 まさに見ることができるだけでも貴重な機会となりそうな今年の『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2018』。タイムスケジュール、『Team TAISAN AUCTION』の出品車両等、詳細はホームページ(https://www.suzukacircuit.jp/soundofengine/)まで。