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LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S 2018スーパーGT第8戦もてぎ レースレポート

2018年11月14日 07:11  AUTOSPORT web

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WAKO’S 4CR LC500
LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S
WAKO’S 4CR LC500

#6 Kazuya OSHIMA
 Felix ROSENQVIST

2018年スーパーGTシリーズ
第8戦ツインリンクもてぎ レースレポート

大会概要
2018年スーパーGTシリーズ第8戦(最終戦)

大会名称
2018 AUTOBACS SUPER GT Round 8 MOTEGI GT 250 km RACE GRAND FINAL

開催日時
11月10日土曜(予選) 11月11日日曜(決勝)

開催サーキット
ツインリンクもてぎ ロードコース(1周4.801379km)

LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S 参戦体制
ドライバー:大嶋和也
出身地:群馬県
生年月日:1987年4月30日
体重:61kg 身長:171cm
血液型:RH+A

ドライバー:フェリックス・ローゼンクヴィスト
出身地:スウェーデン
生年月日:1991年11月7日
体重:62kg 身長:170cm
血液型:RH+O

エントラント代表:狐塚宣寿
チーム監督:脇阪寿一
チーフエンジニア:田中耕太郎
チーフメカニック:小倉啓悟

レース情報
■予選(11月10日)
天気:晴れ時々曇り コース状況:ドライ
気温:22度 路温:26度(14時)湿度:46パーセント(14時)
予選開始:14時20分(GT500クラスQ1開始)

 スーパーGTシリーズ最終戦の舞台は、今年もツインリンクもてぎ。首都圏から近く、収容人員も大きいといえるサーキットでのグランドファイナルだ。LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sと大嶋和也&フェリックス・ローゼンクヴィストは、今季ここまで最高2位。残念ながらタイトル獲得の可能性は前戦第7戦で消えてしまったが、最終戦を勝って締めくくりたいところだ。

 最終戦は原則として全車ノーハンデ、真の実力が問われる舞台でもある。また、来季は北米フォーミュラの最高峰シリーズ、インディカー・シリーズのトップチーム入りが決まったローゼンクヴィストにとっては、これが当面の日本ラストレース。日本の多くのファンの前で、なんとしても勝利を果たしたい。まずは2段階ノックアウト方式の予選、上位グリッド獲得をチーム一丸で目指していく。




#6 WAKO’S 4CR LC500 予選結果:10位(予選Q1ベストタイム:1分37秒130/大嶋選手)

 予選日は、朝の練習走行開始時こそ路面に水分が残る状態だったが、天候は晴れ時々曇り、午後の予選時は完全ドライコンディションであった。Q1には大嶋が出走した。そして大嶋のアタックタイムは1分37秒130、これを記録した時点では3番手に。しかし、その後に他車のタイムが出揃ってくると順位は下がっていってしまい、最終的には10位、Q2進出はならなかった。決勝での挽回に向けて、チームは照準を再セットする。

■決勝(11月11日)
天気:晴れ コース状況:ドライ
気温:24度 路温:30度(スタート時)湿度:53パーセント(15時)
決勝パレードラップ開始:13時30分 決勝レース周回数:53周(約250km)

#6 WAKO’S 4CR LC500 大嶋和也選手&フェリックス・ローゼンクヴィスト選手
決勝結果:6位(所要時間:1時間31分44秒949/ベストラップ:1分39秒406=大嶋選手)

 今季最終戦の決勝日は素晴らしい天候に恵まれた。快晴、もちろん路面状態はドライである。最終戦はレース距離が250kmと短めの設定だが、ローゼンクヴィストが前半、大嶋が後半の各スティントを担当するオーダーで臨み、10番手スタートからの大幅なジャンプアップを目指す。
 
 オープニングラップ、ローゼンクヴィストはふたつポジションを上げて8番手と、素晴らしいダッシュを見せた。翌周には上位に緊急ピットイン車両があり、#6 WAKO’S 4CR LC500は7番手へと浮上。ローゼンクヴィストはトップとの差を10秒前後でキープしながら、このポジションで走り続ける。
 
 やがて19周終了時からGT500クラスのライバルたちがルーティンのピットストップに入り始めた。ローゼンクヴィストは見た目の4番手の位置から24周終了時にピットへ。今年最後のピットストップとなったが、作業に5秒ほどのロスが生じてしまう。
 
 大嶋がコースに戻り、他車のピットも終わって順位関係が落ち着いた段階でのポジションは5番手。レース序盤よりもふたつ上がっているのは良いペースで走れていた証拠だが、ピットが順調なら、もっと上に行けていた可能性もある。その後、大嶋は5台前後で4番手を争う縦列団子バトルの渦中へ。
 
 1号車が先行していったのち、43周目にはGT300のマシンも絡むなか、5番手の64号車をパスしようとしたところで後続車に当てられる状況があり、6番手から8番手への後退を喫することに。終盤に64号車と36号車が交錯し、64号車は後退、36号車がペナルティを受け、大嶋は6番手に復帰。今季最終戦を6位入賞というかたちで終えた。
 
大嶋和也選手のコメント
「前を走る64号車よりもペースは良かったんですけど、ストレートで逃げられる印象で、なかなかパスできませんでしたね。そして団子状態のなかで、GT300クラスもまわりにいる状況で64号車をパスしようとした時、後ろにいたライバルに当てられてポジションをふたつ下げる格好になってしまいました」

「今年は応援してくれた方々にとっても悔しいシーズンだったと思います。来年はまた上位で戦えるよう、皆で頑張って、体制を整えて臨みたいと思います」




フェリックス・ローゼンクヴィスト選手のコメント
「レースではとてもいいスタートが切れましたし、マシンのペースも良かったですね。自分もカズヤも、スティントの序盤は特に速く走れたと思います。10番手スタートから6位でフィニッシュできたのですから、わるくないレースだったと考えていますよ」

「我々にとって厳しい展開のシーズンでしたが、ハードワークしてくれたチームの皆に感謝しています。応援し、サポートしてくれた日本のファンにも感謝しています。本当にありがとうございました」

田中耕太郎エンジニアのコメント
「レース直前の20分間のウォームアップ走行から、我々のマシンは良いペースを発揮できるようになりました。前半はフェリックスが速さを見せましたし、後半の大嶋は団子状態で苦労しましたが、単独であればいいペースで走れましたので、マシンのポテンシャルはそこそこあっただろうと考えています」

脇阪寿一監督のコメント
「決勝日に間に合ったパーツの効果もあり、レースに向けてマシンのポテンシャルは上がりました。いいレースができたつもりではいますが、ピットのロス、あそこで5秒ほど失うことがなかったら、(最終的に2位でゴールした)38号車の前に出られていたかもしれません」

「そうすれば大嶋もあの団子のなかで苦労させられることもなかったわけですし、そこは残念でした。マシンの状態的にも作戦的にも、表彰台を狙うことは充分に可能だったと考えるところです。今年も精一杯頑張りましたが、今シーズンの我々の実力はこれくらい(結果が示す順位あたり)だったんだな、とも思っています」

「得られた反省点をもとに、また体制を立て直して来シーズンの戦いに向かっていきたいと思います。今シーズンも大きな声援をいただき、どうもありがとうございました」

シリーズランキング
大嶋和也&フェリックス・ローゼンクヴィスト:10位/41ポイント(今回5ポイント獲得)
チーム部門:7位/65ポイント(今回8ポイント獲得)

観客動員数
開催期間中延べ入場者数 約5万8000人
11月10日土曜(予選日天気:晴れ~曇り)2万1000人
11月11日日曜(決勝日天気:晴れ)3万7000人

イベントへの参加報告
・ピットウォーク
開催日程:11月10日11:45~12:30 11月11日9:45~10:40
・キッズウォーク
開催日程:11月10日16:20~16:50
主催:GTアソシエイション、ツインリンクもてぎ
参加者:大嶋和也、フェリックス・ローゼンクヴィスト

 ピットロード開放エリアにて握手&サイン会、撮影会、グッズ提供等を行い、今回も沢山のお客様をお迎えすることができました。決勝レース開始前にはグリッドウォークも実施されています。今シーズン中に通算100戦参戦を達成した大嶋選手が決勝日にグレイデッドドライバー表彰を受けました。