アーティスト磯村暖がLGBTQや移民をテーマにした展覧会開催

アーティスト 磯村暖による個展「LOVE NOW」が、神宮前のコンテンポラリー・アートギャラリー「ユーカリオ（EUKARYOTE）」で開催される。会期は11月30日から12月24日まで。

　磯村は2016年に東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業。近年では、台北關渡美術やタイのワットパイローンウア寺院での滞在制作、キース・ヘリング（Keith Haring）生誕60周年記念イベントでのコラボレーション、香取慎吾の呼びかけによる「NAKAMA de ART」において新進気鋭のアーティスト13人のうちの1人として抜擢されるなど、多岐にわたるジャンルで活動している。
　同展では、「同性愛の罪」や「国籍を持たない罪」といった罪状が表面に書かれた「地獄の亡者像」を展示。磯村が継続して制作に取り組んでいるアートワークの一つで、善悪が反転する可能性を示唆している。このほか、新作のドローイング作品や、LGBTQの当事者でもある磯村が台湾での同性婚をテーマに制作した「Joss Paper for the lovers, 2018」などが並ぶ。社会的な違和感を取り上げる作風から発展し、LGBTQや移民、宗教といったキーワードを組み込んで制作してきた近年の活動を総括する内容に仕上げたという。
　12月1日には、磯村のほか早稲田大学大学院美術史研究科博士課程に在籍する椋橋彩香を迎えたトークイベントが開催される。
■LOVE NOW会期：2018年11月30日（金）～12月24日（日）会場：EUKARYOTE住所：東京都渋谷区神宮前3-41-3営業時間：12:00～19:00休廊：月曜日公式サイト■トークイベント日時：2018年12月1日（土）19:00～21:00