ダニエル・リカルドは、ブラジルGPの予選でセバスチャン・ベッテルが感じた苛立ちを理解できるとしている。ベッテルは予選セッションの最中に行われた車重計測において手順に従わなかったのだ。
ベッテルはQ2セッションの重要な局面で車重計測に呼ばれたが、雨のせいで彼はQ3進出のためのラップタイムを出すことが危ぶまれていた。
怒ったベッテルは、ルールで求められているようにエンジンを切ることを拒否し、自走して重量計に乗り降りし、その際不注意にも重量計を壊してしまった。スチュワードはこの動きを問題視し、ベッテルに2万5000ユーロ(約320万円)という高額の罰金と戒告処分を言い渡した。
しかしながらリカルドはレッドブルでの元チームメイトだったベッテルに同情しており、車重計測手順の見直しを求めた。
「もし僕が同じ状況にあったら、同じように腹が立つと思うよ。なぜなら雨が降っていて彼はまだラップタイムが出せていなかった。簡単に言えば、彼らはベッテルの予選を先送りにして、彼をリスクにさらしたんだ」とリカルドは語った。
「アブダビではこのことについて話し合うことになるだろう。ルールに何か追加事項を加える必要があるかもね。たとえばラップタイムを出した後にだけ計測に呼ばれるようにするとかね」
「ラップタイムを出す前に呼ばれることは、彼らに自分の予選セッションをコントロールされてしまうようなものだ。僕は少し不公平だと思っている。そうした観点から僕は同情するよ」
リカルドは問題の核心はエンジンをシャットダウンしなければならないことにあり、ラップタイムを出さなければならないプレッシャーのあるドライバーにとって、時間がかかるという欠点があるという。
「エンジンを切らなければいけないということなんだ。そしてメカニックが来てまたエンジンをスタートさせなければならない。そんな時間はないんだ。1分以上なんてね」
「そして天気があんなだったら、理想的とは言い難いよ」
「僕は鈴鹿で、問題があってタイムが出せていない時に呼び出された。『なんで僕なんだ?』と思ったよ。まだ何もできていなかったのに」
「でも彼らは僕に問題があると見て行かせてくれた。車重計測に呼ばれる前に、ラップタイムを出す必要があると思うね」