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きゃりーぱみゅぱみゅの“鉄板ハロウィンソング”が大人気! TikTok『ホット』『人気急上昇』楽曲を考察

2018年11月13日 08:02  リアルサウンド

リアルサウンド

 手軽にオリジナル動画が作れることで、若者を中心に流行中の音楽動画アプリ『TikTok』。アップされている動画の大多数は、ユーザーが音楽に乗せてリップシンクやダンスを披露しているもので、TikTokでバズった楽曲はMVの再生回数が急激に増えたり、音楽チャートの上位にランクインしたりという現象が起きている。つまりTikTokは音楽業界に少なからず追い風を吹かせている存在であるとも言えるのだ。


(関連:乃木坂46のTikTok施策にみる 松村沙友理率いる“さゆりんご軍団”の「自由な楽しさ」


 先月、TikTokのアプリ内にある『ホット』『人気急上昇』リストの中から、特に人気が高い楽曲をピックアップし、その理由を考察するコラムを書いた(記事タイトル:シリシリダンス、恋のマイアヒ、トリコ……TikTok『ホット』『人気急上昇』楽曲を考察)。10月上旬は「シリシリダンス」を始め、「恋のマイアヒ2018 ~ノマノマ・ダンス~」、Nissy(西島隆弘)の「トリコ」などがランクインしていたが、あれから1カ月が経った今、また新たな楽曲がリストに上がってきている。そこで今回は、11月上旬現在の『ホット』『人気急上昇』リストからリアルタイムで注目されている楽曲をチェック。TikTok内の流行の移り変わりを追っていきたい。


きゃりーぱみゅぱみゅ/Crazy Party Night ~ぱんぷきんの逆襲~


 『人気急上昇』リストに登場している「Crazy Party Night ~ぱんぷきんの逆襲~」は、きゃりーぱみゅぱみゅの“鉄板ハロウィンソング”として広く知られており、毎年ハロウィンの季節になると様々な場所でこの曲を耳にする機会が増える。TikTokでも先月末のハロウィンフィーバーに合わせて、仮装姿のユーザーが同曲の振り付けを踊っている動画が多く見られた。このように季節を感じさせる楽曲がシーズン毎に急上昇リストに入ってくるのはよくあることで、来月からはクリスマスソング、年が明けてからは卒業ソングを使用した動画が増えていくことが予想される。


コアラモード./さくらぼっち


 男女の2人組ユニット・コアラモード.の「さくらぼっち」は、遠距離恋愛を歌った切なくも軽快なラブソング。先月からTikTok内でこの楽曲を使用した動画が急増し、10月14日付のLINE MUSIC「BGM & 着うた TOP100」ランキングでは3位を記録。2016年の作品でありながら今再び注目を集めている。TikTokでバズりやすい楽曲の特徴として、リズム・テンポ感の良さや、思わず真似をしたくなる振りが付いていることが挙げられるが、最近では歌詞の“共感性”が高いものが人気で、コレサワやあいみょんといった女性のリアルな恋愛模様を歌うシンガーソングライターもリストの常連組となっている。


ちゃんみな/Doctor


 フィメールラッパーの中でも、若い世代から多くの支持を集めているちゃんみな。9月に配信限定シングルとしてリリースされたこの楽曲は、一度聴いたら耳に残ってしまうパンチがあるリリックとクールなダンスが人気を呼び、TikTokでもMVと同じようにリップシンクしながら踊っている動画が多くアップされている。また「CHOCOLATE」や「Princess」といった過去の作品もTikTok内で人気楽曲となっていたが、「TikTokでバズりやすい楽曲」であるというよりは、彼女の媚びないスタイルに憧れて「真似をしたい」と思う同世代の女の子が多く、それが投稿数に繋がっていると感じる。


CHAI/「かわいいひと」


 “ニュー・エキサイト・オンナバンド”CHAIが昨年リリースした1stアルバム『PINK』に収録されている「かわいいひと」。海外のTikTokユーザーを中心に、この楽曲に乗せて男女がお互いの衣装をチェンジして踊る動画がバズり、日本のユーザーにも広がりつつある。CHAIと言えばポップアイコン的なビジュアルや音楽性が特徴で、TikTokとの親和性は高く、今後もCHAIの楽曲を使用した動画が流行するタイミングがありそうだ。また同曲を使用した動画はペアで同じ動きをしているものが多く、1人で撮るよりも映えやすいといった部分も人気が出た理由の一つだと考える。


(渡邉満理奈)