企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は10月、「鉄鋼・金属業界の残業が少ない企業ランキング」を発表した。
「キャリコネ」のユーザーが投稿したデータをもとに、鉄鋼・金属業界に属する企業を残業時間が短い順にランキング化した。トップ5入りした企業に寄せられた口コミもあわせて紹介する。
1位は昭和電工「残業代は全て支給。残業した分、他の勤務日の時間を短縮できる」
1位:昭和電工(残業23.6時間/月)
「残業はそれほど多くなく、平均して月30時間弱程度です。また、残業代は全て支給されます。残業したぶんフレックスで他の勤務日の時間を調整できたり、休日出勤に対してきちんと代休が取れたりする点も満足しています」
(経理/20代後半男性/年収400万円/2014年度)
「残業は四半期ごとにある決算期は多いものの、それ以外の時期は比較的少ない。また予算の時期も同様に忙しいが慢性的に残業が続くということはなかった」
(経理/20代前半男性/年収430万円/2013年度)
2位:古河電気工業(残業24.8時間/月)
「ICカードやRFタグで出退勤が管理されており、残業も36(サブロク)協定があるほか、水曜日は全社定時退社日に指定されている等、過剰な残業はない。休日出勤も取得の際、振替日指定が徹底されているため、不満は特にない。工場勤務の場合、祝祭日は勤務になるが、夏季、冬季にまとめて休業日が指定されている」
(研究開発/40代前半男性/年収850万円/2015年度)
「残業したらしたでそのぶんを貰える環境になっている。フレックスを使えるようになっている」
(テストエンジニア/40代前半男性/年収800万円/2016年度)
3位:神戸製鋼所(残業25.5時間/月)
「近年では7時~19時までの勤務が原則となっており、深夜までの残業はやりづらい雰囲気である。家族との時間がとりやすく、仕事後の飲み会などにも参加しやすいなどプライベートとのメリハリは十分とれる」
(機械設計/30代後半男性/年収800万円/2017年度)
「機械部門で2014年度から、全社で2016年度から19時以降原則残業禁止を導入し、メリハリのある働き方を目指している。サービス残業は基本的にはない。 改善途上ではあるが、働きやすくなりつつあると感じている」
(総務/40代後半男性/年収950万円/2016年度)
三菱マテリアル「有休をどんどん取得しようという流れ」
4位:日立金属(残業26.4時間/月)
「残業は部署によりますが、月に20~30時間程度です。早めに切り上げるときは切り上げることが可能ですし、融通はきくと思います」
(機械設計/20代後半男性/年収300万円/2012年度)
「残業は部署によってさまざまで、遅いのが当たり前となっているところは帰りづらく大変そうだった。しかしダイバーシティを重視する傾向になってきており、働き方改革として有休取得の奨励や残業の削減に取り組んでおり、前よりは改善されてきているように思います」
(財務・会計関連職/20代後半女性/年収400万円/2015年度)
5位:三菱マテリアル(残業36.0時間/月)
「課長級以上の管理職や20代の社員には、残業や休日出勤はほとんどありませんので、ライフワークバランスは良いと思います」
(財務・会計関連職/30代前半男性/年収600万円/2016年度)
「残業は減らしていこうという風潮が社内であるため、どんどん早く帰らせてもらえます。休みについても有休をどんどん取得しましょうという流れで、忙しくないときには積極的に休みを取ってと言われます」
(研究開発/20代前半女性/年収550万円/2013年度)
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「鉄鋼」「非鉄金属」に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に正社員のユーザーから給与・残業情報が20件以上寄せられた企業。対象期間は、2015年4月1日~2018年3月31日。