連続ドラマ『フルーツ宅配便』が、2019年1月からテレビ東京系で放送される。
テレビ東京の金曜深夜の放送枠「ドラマ24」で放送される同作は、『第21回文化庁メディア芸術祭』マンガ部門審査委員会推薦作品に選出された、鈴木良雄による同名漫画が原作。子どもの学費を稼ぐシングルマザー、整形したい若者、詐欺で借金を背負ったOLといったデリヘルで働く女性たちの人間模様を、デリヘル店の店長になった男の目線を通して描く。
東京で勤めていた会社が倒産して地方都市の故郷に戻り、流されるままにデリヘル「フルーツ宅配便」の店長になってしまう平凡な男・咲田真一役を演じるのは濱田岳。監督を映画『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』『凶悪』などの白石和彌が務める。
濱田岳は「男性しか利用することの無い職業のため、色々な感情を抱く方も多いとは思いますが、人間が持つ、『欲』と『弱さ』が織りなす人情劇になっていると思います。毎週楽しんで頂ける作品にするべく、白石監督をはじめ、素敵な仲間たちと撮影をしております」とコメント。
白石和彌監督は「映画で何度か描いてきたデリヘルの話をドラマ24を舞台に再度挑戦します。それもこれも『フルーツ宅配便』という素敵な原作に出会ったことが全てです。まだまだ描かなければいけない人生が世の中にはたくさんあると痛感させられています。濱田岳さんという最高のパートナーと一緒に、悲しく苦く、ほんの少しだけ楽しい様々な人生を見つめていきたいと思います」と意気込みを語っている。
■濱田岳のコメント
このドラマはきっと「生きていくということ」が、大事なテーマの1つだと思っています。また、そのドラマの主演を任せていただけることに、喜びと、大きな責任を感じております。男性しか利用することの無い職業のため、色々な感情を抱く方も多いとは思いますが、人間が持つ、「欲」と「弱さ」が織りなす人情劇になっていると思います。毎週楽しんで頂ける作品にするべく、白石監督をはじめ、素敵な仲間たちと撮影をしております。
ご期待ください。
ひとつだけ残念なのは、釣りバカ日誌の伝助のときの様に、朝から元気に、おはスタに出られないことです。
これから始まる、フルーツ宅配便をよろしくお願いいたします。
■白石和彌監督のコメント
映画で何度か描いてきたデリヘルの話をドラマ 24 を舞台に再度挑戦します。それもこれも「フルーツ宅配便」という素敵な原作に出会ったことが全てです。まだまだ描かなければいけない人生が世の中にはたくさんあると痛感させられています。
濱田岳さんという最高のパートナーと一緒に、悲しく苦く、ほんの少しだけ楽しい様々な人生を見つめていきたいと思います。
撮影、始まったばかりですが快調です。明日は晴れろ!
■鈴木良雄のコメント
自分の描いたマンガが、自分以外の方々によって映像化されたらどう描かれるのかという興味はものすごくありましたが、テーマがテーマだけにテレビでのドラマ化は難しいのかなと思ったりもしました。おそらくテレビ東京さんのドラマ24という枠だからこそ実現したドラマ化だろうと思います。
革新的なドラマを数々世に送り出しているドラマ24の中でもデリヘルという舞台は異色だと思いますが、デリヘルが舞台であるからこそ描ける心震える人間ドラマにしていただけるものと心から期待しておりますし、なるものと確信しております。ので、みんな見てね~。
主人公のサキタを濱田岳さんに演じていただけると聞き、とてもうれしく、大変光栄に思っております。シリアスだけでなくコミカルも演じられる俳優さんはそれほど多くないように思いますが、濱田岳さんはシリアスもコミカルも自然に演じられる数少ない俳優さんであると思います。
笑えて泣ける濱田さんの演技を一視聴者として楽しみにしております。ので、みんなも見てね~。
■濱谷晃一プロデューサーのコメント
2年前に「フルーツ宅配便」を初めて読んだ時、「これはテレビ東京が、絶対にドラマ化しなければいけない!」と神の啓示を受けたかのような強い使命感を勝手に覚えました。
しかし、いくらテレビ東京とはいえ、デリヘルが舞台で、しかもディープな人間模様を描く本作に容易にはGOサインは出ませんでした。
ただ、諦めずに「監督は絶対に白石和彌しかいない!」と、今、最も多忙な映画監督にダメ元でオファーをしたところ、まさかの快諾。「主人公の咲田は、まさに濱田岳君だ!」と、CM契約多数の人気俳優にデリヘル店長役をオファーしたところ、まさかの快諾。
盟友の根本ノンジ氏を脚本家に、そして先輩映画プロデューサー諸氏のお力もお借りして、最高のスタッフ・キャストが揃いました。...構想2年半、奇跡の座組でついに念願の日の目を見ます。
地上波でまさかのデリヘルドラマ。あまりエロくありませんが、ちょっと苦くて味わい深い作品になると思います。ぜひ、ご覧ください!