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ヒュンダイ、2019年登場の新型TCRカー『ヴェロスター N TCR』の開発をアナウンス

2018年11月12日 12:51  AUTOSPORT web

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2019年に市場投入が発表さえているヒュンダイの高性能クーペ『ヴェロスター N』
現在TCR界のトップランナーとして『ヒュンダイi30 N TCR』をデリバリーしているヒュンダイ・モータースポーツは、2019年の発売が予定されている新型高性能ロードカー『ヴェロスター N』をベースとした新たなTCR車両を開発し、同年のトラックデビューを目指すと発表した。

 この新型TCRモデルは現在の『ヒュンダイi30 N TCR』と同様にヒュンダイ・モータスポーツのカスタマーレーシング部門が開発を担当。ヘッドクォーターの置かれるドイツ・アルツェナウのファクトリーで製造が行われる。

 すでに開発段階の設計図や部品ごとのホモロゲーション承認作業は順次進められており、WTCR世界ツーリングカー・カップを頂点に、すべてのTCRシリーズに2019年から参戦可能となる計画がアナウンスされた。

 ただし、デリバリー先の選別は市販モデルとなるヒュンダイの高性能部門"N"を展開する自動車市場が優先されるとみられ、世界を転戦するWTCRでの展開よりも先に、販売が行われる国でのシリーズに投入されることになりそうだ。

 その最有力候補となるのは、2019年のIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジ・シリーズへのエントリーを一番乗りで表明した北米のブライアン・ハータ・オートスポート(BHA)で、2018年はヒュンダイ・モータースポーツとのトップカスタマー契約でPWCピレリ・ワールドチャレンジのTCRクラスに参戦。初年度ながらチームとマニュファクチャラーの両タイトルを獲得している。

 昨年、ヒュンダイとの提携発表時にもアナウンスされていたとおり、このパートナーシップはモータースポーツ活動のみにとどまらず、BHAは北米でのヒュンダイ“N”の代理店として販売チャンネルを展開することになっている。

■新型のコンポーネントのうち85%以上はi30 N TCRから引き継がれる

「我々にとっての第2章は、とてもエキサイティングなものになりそうだね」と語るのは、インディカー・シリーズのチームオーナーも務めるBHA代表のブライアン・ハータ。

「BHAとして今季のPWCに参戦し、『ヒュンダイi30 N TCR』とともに数々の勝利とタイトルを獲得したことで、チームとしても非常に多くのことを学んだ。このヒュンダイのプラットフォームがどれほど優れたパフォーマンスを有しているか、誰よりもよく知っているつもりだ」と、ヒュンダイ初のTCR規定モデルの性能を賞賛したハータ。

「これから登場する『ヒュンダイ・ヴェロスター N TCR』は、現在の『ヒュンダイi30 N TCR』が有している素性や美点をすべて受け継いだマシンとなり、そのエッセンスは市販ロードカーにも色濃く受け継がれる。つまり世界中のファンが、その性能を日常のドライビング環境で楽しむことができるんだ」

 ハータが語るとおり、実に85%以上のコンポーネントを『ヒュンダイi30 N TCR』からキャリーオーバーする『ヒュンダイ・ヴェロスター N TCR』は近日中にも公開される予定となっており、ヒュンダイUSAのチーフマーケティングオフィサーであるディーン・エバンスも「ふたたびBHAとともに新型マシンでアメリカン・モータースポーツ・シリーズに戻ってこれることをうれしく思う」と、ニューマシンへの期待を語った。

「2018年にBHAとヒュンダイ・モータースポーツはPWCのチャンピオンシップを席巻し、来季は新たにIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジ・シリーズで、北米の著名なレーストラックでの勝負に挑むことになる。我々のファンやカスタマーに、新型『ヒュンダイ・ヴェロスター N TCR』をお披露目できる日が待ちきれない気分だよ」