ヤマハ・モーター・ヨーロッパは11月9日、2019年シーズンのスーパーバイク世界選手権(SBK)へ参戦するGRT Yamaha Team(GRTヤマハ・チーム)に、マルコ・メランドリとサンドロ・コルテセを起用することを発表した。
同チームは今季、GRT Yamaha Official WorldSSP Team(GRTヤマハ・オフィシャル・ワールドSSPチーム)としてスーパースポーツ世界選手権(WSS)に参戦。2017年にはルーカス・マヒアスがチャンピオンを獲得し、2018年は同じくマヒアスがランキング2位を獲得している。
2019年シーズンはファクトリーのサポートを受け、GRTヤマハ・チームとしてヤマハYZF-R1とともにSBKに参戦。メランドリとコルテセという布陣で市販車ベースで争われる最高峰二輪ロードレースに挑む。
36歳のイタリア人ライダー、メランドリは2002年MotoGP250ccクラスのタイトルホルダー。2011年からはSBKに戦いの場を移し、これまでにヤマハのほか、BMWやアプリリア、ドゥカティからエントリー。2018年はAruba.it レーシング-ドゥカティから参戦し、2勝を含む10回の表彰台を獲得してランキング5位でシーズンを終えた。2019年は再びYZF-R1を駆り、8年ぶりにヤマハからSBKを戦うことになる。
メランドリのチームメイトとなるのは、28歳ドイツ人ライダーのコルテセ。2012年にはMoto3タイトルを獲得し、2017年までMoto2に参戦してきた。今季はKallio Racing(カリオ・レーシング)からヤマハYZF-R6を駆りWSSにエントリー。参戦1年目にしてWSSチャンピオンに輝いた。
「WSSでチャンピオンを獲得して、GRTヤマハ・チームからSBKにステップアップできた。まさに夢が実現したんだ」とコルテセはSBK昇格によろこびを表す。
「へレスのテストでヤマハYZF-R1に乗れるのが待ちきれないよ! バイクはYZF-R6よりも肉体的にハードだろうし、毎戦3レースを行うのは大変だ。この冬は、しっかりとトレーニングをして体を作っておく必要があるだろうね」
経験豊富なメランドリと、WSSでチャンピオンを獲得し勢いに乗るコルテセ。このふたりとヤマハYZF-R1により、ジョナサン・レイとカワサキが圧倒的強さを誇るSBKに新しい風を吹き込むか。