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5分で読める『ディアブロ』紹介 “ハクスラ系RPG”の金字塔は、なぜ面白い?

2018年11月12日 07:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 11月2日、Blizzard Entertainmentはスマホ向けタイトル『ディアブロ イモータル』の配信を発表した。『ディアブロ』シリーズは、世界中のゲーマーに親しまれるアクションRPGの名作。2012年に発売された『ディアブロⅢ』は、2015年の時点で3000万本以上を売り上げているというのだがら驚きだ。


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 しかし、日本のゲーマーの中には、いかにも洋ゲー然とした『ディアブロ』シリーズを食わず嫌いしている方も多いのではないだろうか。


 確かに『ディアブロ』にとっつきにくさを感じるのもわかる。だが『ディアブロ』を遊ばないなんてもったいない。そこで、この記事では、『ディアブロ』シリーズの歴史を振り返りながら、シリーズを通したゲーム性・魅力について紹介する。


ハック&スラッシュの金字塔


 モンスターを倒し強力な装備を手に入れ、さらに強いモンスターに挑む。このサイクルをひたすら繰り返すゲームジャンルを、俗にハック&スラッシュと呼ぶ。


 『ディアブロ』シリーズは、ハック&スラッシュの黎明期を築いた老舗タイトルだ。プレイヤーは数種類の職業から操作キャラを選択し、ダンジョンを攻略していく。ダンジョンは悪魔の巣窟だ。強力な悪魔を倒すには、強力な装備が必要になる。しかし、装備は基本的に敵を倒さなければ手に入らない。かくして、プレイヤーは戦闘と装備強化の無限ループへと突入することになる。


 ハック&スラッシュはジャンルとしてRPGと似ているように思うかもしれないが、両者の間には微妙な差がある(正確にはRPGの1ジャンルとしてハック&スラッシュが存在するイメージ)。


 たとえば『ドラゴンクエスト』にもレベル上げや装備の入手で、キャラクターを強化していく楽しみはある。だが『ドラクエ』でパーティを強化するのは、ボスを倒してストーリーを先に進めるという目的があるからだ。


 一方『ディアブロ』を代表としたハック&スラッシュでは、強くなることが自己目的化している。プレイヤーが世界を救うために強くなるのではなく、強くなるために強くなっていく。それが、ハック&スラッシュだ。


協力プレイが盛り上がる。MORPGの元祖


 『ディアブロ』シリーズの醍醐味のひとつは、最大4人のパーティによる協力プレイだ。それぞれの職業が持つ固有スキルをうまく組み合わせ、高難易度ダンジョンを攻略していくのは最高に熱くなれる。


 97年に発売された初代『ディアブロ』は、MORPG(多人数参加型RPG)のパイオニア的存在。LANやネットを経由して他プレイヤーとパーティを組んで遊ぶMORPGは、当時のゲーマーを熱狂の渦に巻き込んだ。


 『ディアブロ イモータル』はスマホアプリということもあり、友達同士で集まっての協力プレイがシリーズ史上かつてなく盛り上がるかもしれない。


あの『モンハン』も『ディアブロ』の子孫?


 ハック&スラッシュとMORPG、これら2つの要素が『ディアブロ』シリーズの主要な特徴だが、同じ特徴を兼ね備えた日本の有名なゲームがある。


 そのタイトルは『モンスターハンター』。プレイヤーが4人で集まって協力プレイに興じるのは紛れもなくMORPGであり、狩りと装備作成を繰り返すサイクルはハクスラとしか言いようがない。


 戦う対象やグラフィック・カメラワークは全く違うものの、『ディアブロ』と『モンスターハンター』の間には明確な共通点がある。だから『モンハン』に熱くなった人にこそ、『ディアブロ』を食わず嫌いせず遊んで欲しい。


スマホを持ち寄っての協力プレイに期待


 かつて友達とPSPを持ち寄って『モンスターハンター』に明け暮れたように、友達3人と『ディアブロ イモータル』を遊びまくる日々が来るかもしれない。


 スマホアプリというメディアのメリットを最大限生かしたゲームデザインであることを、心から期待しよう。


 『ディアブロ イモータル』は公式サイトにて、事前登録を受付中。登録者は抽選で今後開催されるベータテストに参加できるほか、ゲーム内限定報酬を得ることができる。


 今こそ、世界中が熱狂するアクションRPGに触れる絶好のチャンスではないだろうか。


(脳間 寺院)