企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は11月2日、「銀行業界の残業が少ない企業ランキング」を発表した。
「キャリコネ」のユーザーが投稿したデータをもとに、銀行業界に属する企業を残業時間※が短い順にランキング化した。トップ5入りした企業に寄せられた口コミもあわせて紹介する。
※本ランキングの残業時間とは、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した残業時間から算出したデータとなる。
三井住友銀行「遅くとも18時半までに退社できる。上司から早く帰るように言われる」
1位:ゆうちょ銀行(残業22.5時間/月)
「ほぼ定時で帰れます。休日も基本カレンダー通りですが配属される店舗によっては土曜出勤もあります。1年に5日間連続休暇は絶対に取れます。有休も申請しやすく、2年目以降は余った場合優先的に休日を指定することもできます。休暇に関しては比較的取りやすい印象です」
(営業/20代前半女性/年収200万円/2015年度)
「店舗勤務であれば、残業はほとんどありません。休日出勤の日はありますが、その代わりに基本的には平日でどこか休みをもらうことはできます。勤務時間に関しては残業をしても終電になることはないので、ワークライフバランスを重視している方には申し分ない会社であると思います」
(営業/20代後半男性/年収360万円/2016年度)
2位:三井住友銀行(残業23.5時間/月)
「遅くとも18時半までには退社でき、残業は少ない。週に1回早帰りの日が設けられていて、その日は18時までに会社を出るよう促される。早帰りの日でなくとも18時過ぎても仕事をしていると上司から早く帰るように言われる。残業をしたら5分単位できちんと残業代をつけることができる」
(営業アシスタント/20代前半女性/年収250万円/2015年度)
「残業はあるが時間の制限を設けられている。残業時間がすべて管理されているので超えるようなことはできない。職業柄持ち帰っての仕事は絶対にできない。休日出勤はほとんどないがお客さんの要望に応じてどうしても出勤する場合もある。その場合は振替で平日の休みを必ず取得できる」
(代理店営業/40代前半男性/年収800万円/2016年度)
3位:三菱UFJ銀行(残業24.1時間/月)
「普段から時間に関してはきっちりと管理されています。みなし残業やサービス残業もない点は評価できると思います。休日出勤も基本的にはありませんし、優しい会社だと思います」
(法人営業/20代後半男性/年収500万円/2017年度)
「残業時間は年間上限が厳しく定められているため、22時を超えるようなことはほぼない。遅くても20時前後。休日出勤も普通の部署ではあり得ない。また、仕事柄、業務を家でできないので、プライベートとの区別は付けやすい」
(営業/30代前半男性/年収700万円/2018年度)
みずほ銀行「残業時間は年々規制されている」「労働時間という点においては極めて良好」
4位:みずほ銀行(残業24.8時間/月)
「残業、有休の取りやすさは支店の上司によって違う。ただ残業代については全額支給されるのでサービス残業はない。また最近は生産性の向上を重視しているので残業時間は減少傾向にある。基本的にカレンダー通りの休みなので休日の計画は立てやすいと思います」
(企画営業/20代後半男性/年収600万円/2016年度)
「残業時間は年々規制されていく方向にある。45時間以内の残業が前年度だったが、今年度は35時間。必達ということではないが、残業時間についても支店の目標として本部から課され、厳格に管理されている。労働時間という点においては極めて良好といえる」
(ルートセールス/20代前半男性/年収420万円/2018年度)
5位:三井住友信託銀行(残業55.9時間/月)
「残業については、営業職の場合基本的に自分の裁量で変えられる。早い人は18時には退社し、遅くても19時半ぐらいに終わることが多い。休日出勤については基本的にはない」
(カウンターセールス/20代後半女性/年収420万円/2014年度)
「最近は残業に厳しくなっており、20時には退社するように言われている。休日出勤も余程の急ぎの案件がなければ許可されない。プライベートとのバランスが取りやすくなりつつある」
(法人営業/30代後半男性/年収1100万円/2018年度)
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に正社員のユーザーから給与・残業情報が20件以上寄せられた銀行業界に属する企業。対象期間は、2017年4月1日~2018年3月31日。
※本ランキングはユーザーが投稿したデータをもとに作成しており、企業が公開している残業時間データとは乖離していることがある。