11月11日に行われたスーパーGT第8戦もてぎ、GT300クラスの決勝レースを制し、逆転でシリーズチャンピオンを獲得したLEON CVSTOS AMGの黒澤治樹、蒲生尚弥と、チームの指揮を執る溝田唯司監督がシーズンをふり返った。
LEON CVSTOS AMG
黒澤治樹
「人生で初めてチャンピオンを獲ることができました」
「僕のスティントでは、とにかく蒲生選手にタイヤ交換をしないでつなぐことを考えていたので、なるべくタイヤを使わないようにして、ピックアップにも気をつけながら走っていました」
「慌てずに、接触しないように走っていました。その後、蒲生選手もしっかり走ってくれたので、心配もせずに見ることができましたね」
「1年間、こうやって戦ってこれたのはチームのおかげ。オーナーと一緒に自分でチームを立ち上げて、メンテンスガレージをもって、足掛け6年になるのかな? ここにいる工場長、監督、エンジニアを兼任してくれている溝田(溝田唯司監督)さんのおかげですし、スタッフも寝ずに作業してくれたこともあるし、人に恵まれて、ここまでやってくることができました」
「それに親父(黒澤元治)は二十何年間支えてくれていて、チャンピオンを獲れていいプレゼントができたかなと思います。関わってくれたすべてのみなさんに感謝しています」
「残り10周くらいからは『まだ終わらないのか』という気持ちになって、残り3周くらいは居ても立ってもいられなくて、ピットを出て監督の横にいました」
「ゴールした瞬間は6年間やってきたことが思い出されましたね。無理難題を言ったときもありましたし、(チームオーナーと)工場で(意見が)ぶつかりあったこともあります。それを乗り越えて、ここ(チャンピオン)にこれたことで、そういったときの気持が溢れ出てきて、感無量でした」
蒲生尚弥
「タイヤ無交換でいく参戦でしたが、一度もやったことがないの作戦だったので不安もありました。ただ、セーブして負けるのもいやだったので、ドライバー交代してからは、一生懸命走ることだけを考えていましたよ」
「それで結果がついてきて、優勝してチャンピオンも取ることができたので嬉しいです」
「最後(レース終盤)、ペースを落としたのは充分なマージンがあって、タイヤ無交換で何があるかわからないなと思っていたので、自分なりにマージンを作っていました。そこまで心配はしてなかったです」