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F1第20戦ブラジルGP予選トップ10ドライバーコメント

2018年11月11日 19:52  AUTOSPORT web

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2018年F1第20戦ブラジルGP (左から)フェリペ・マッサとポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン(メルセデス)
2018年F1第20戦ブラジルGP予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=ポールポジション



 ものすごい接戦だったから、今日は99パーセントではなく100パーセントの仕事をする必要があった。自分のアタックラップには本当に満足しているし、ポールを獲得するためにチーム一丸となって素晴らしい仕事ができていたと思う。昨夜はたくさんの作業をする必要があったけれど、チームは完璧な仕事をしてくれたよ。

 最初のラップを走った後すぐに、自分たちがいいスタートを切ったことが分かって、うれしくなった。コースの感触もうまくつかめたし、グリップも驚くほどよくて、これまでになくいいフィーリングだった。

 ここは素晴らしいサーキットだ。いまではもうこういったサーキットは作られていない。起伏に富んだ短いコースで、とてもテクニカルで、全体的にとても難しい。

 時折雨が落ちてきて、次のコーナーが滑りやすくなっているのかどうかを予測するのが困難だった。難しいコンディションだったけれど、僕らは全員がいい仕事をしたし、雨がひどくならなかったから最後までプッシュできて、ラッキーだったね。

(Q2でセルゲイ・シロトキンがハミルトンを抜こうとした時のニアミスについて語り)僕もセルゲイも僕の前にいるドライバーたちも皆がアウトラップ中だった。前を走るバルテリ(・ボッタス)が自分の前のドライバーとの間にギャップを築こうとして、ペースを落としていたから、僕もペースを落として走らなければならなかった。そしたら突然後ろからすごいスピードで近づいてくるクルマがあった。僕は左に避けたが、彼も左に行った。

 彼もプッシュラップではなかったのに、何を考えていたのだろう。相手に対する敬意がないアクションだった。僕がどこうとしたら、コーナーで彼はペースを落としたりして、変な感じだった。彼の後ろにはスペースがあったのだから、あれは完全に不必要な行為だ。結果的に僕のラップも彼のラップもうまくいかなかった。このことから彼が学習してくれるといいけどね。



■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選= 2番手



 今日車重計測の時に起きたことについてはもうはっきりしたから、予選についての話だけをすべきだと思う。

 いいラップを走れたし、タイヤマネージメントもうまくやることができた。Q3最後のランではターン8で小さなミスがあり、それが勢いにおいてもタイムにおいても影響した。もう少しプッシュしなければならなくて、それがうまくいくかもしれないし、いかないかもしれないのは分かっていた。最終的にうまくいかなかったが、走っていてマシンの感触がとてもよかったから、不満はない。

 明日オプション(ソフト)タイヤでスタートすることが、レースで役立つかもしれない。もちろん雨が降らなければの話だけどね。グリップが少ないことでスタート時にどういう不利がもたらされるかについても予想している。でもここはターン1までの距離がとても短いから、どうなるかを見ていくよ。レースをうまくやれるかどうかは、どれだけいいスタートを切れるかにかかってくると思う。



■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=3番手



 今回の自分のペースから考えて、ポールポジション争いが可能だったと思っていたから、ルイス(・ハミルトン)とフェラーリに挟まれての3番手は少し残念だ。今日はポールが手の届く位置にあったと思う。

 Q3での2回目のアタックでは、途中まで0.2秒以上タイムを縮めていたのに、ターン12で少し失ってしまった。バックストレートでは先頭を走ることになったので、トウを得ることができず、坂を登りながらフィニッシュラインまでタイムを失い続けたんだ。

 それでも今回もルイスが素晴らしいかたちでポールを獲得したし、チーム全体として見れば強さを発揮できた、いい予選だったと思う。僕らはふたりとも(セバスチャン・)ベッテルよりもソフト寄りのタイヤでスタートするので、面白いことになるかもしれないね。レースがどう展開するかを見守っていこう。



■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=4番手



 今週末はかなり苦労してきたが、予選はここまでで一番いいセッションになった。もちろん結果は理想的ではなかったけれど、いい仕事ができたと思う。今日はマシンに満足できたので、それは明日に向けて前向きな要素だ。

 Q2はコンディションが難しく、雨のリスクもあったものの、ソフトタイヤで出ていくことに決めた。ソフトでレースをスタートしようと考えたからで、これはうまくいったよ。僕らにとってはそれが最善の選択だと思っている。ただ、レースではいろいろなことが起きるので、様子を見ていこう。

 最後のアタックラップは、序盤はとてもいい走りができていたものの、最終セクターで少しタイムを失った。最終コーナーで取り戻そうとしてみたけれど、ラップタイムを縮めることはできなかった。

 前にいるドライバーたちとのタイム差はとても小さい。接戦だったんだ。明日のレースはすごく面白くなるだろうね。



■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=5番手



 できる限りのことをしての5番手だから、満足すべきだと思う。コンディションは少し難しかったけれど、ガレージの皆がとてもうまくやってくれたおかげでいいパフォーマンスを発揮することができた。Q2ではソフトタイヤで自己ベストタイムを更新しようとしたが、うまくいかなかった。でもスーパーソフトでスタートすることが最悪というわけでもないから、それほど心配していない。

 マシンバランスは理想的ではなく、フロントのグリップが不足していた。その部分がうまくいっていればフェラーリに挑戦するチャンスが少しはあったかもしれない。でもストレートでこれほどタイムを失っているような状態ではやはり難しいね。

 マシンを決勝向きにうまくセットアップできたと思う。明日は気温が上がるようだ。そうするとリヤタイヤが厳しくなる。そういうコンディションは僕らに合っているから力を発揮できるはずだ。

 ここのレースではドライだと厳しいだろうが、雨が降れば僕らに有利になるだろう。



■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=6番手



 マシンの調子はいいし、ここでの予選でポールから0.5秒差というのは前向きな要素だよ。過去を振り返ると、ここまで接近できたことはないと思うからね。     

 それに、昨日の走行から見て、僕らはレースでの方が強いということも分かっている。ペナルティによって11番手という、先頭集団からは離れたところからのスタートにはなるけれど、早い段階でポジションを上げられることを願っている。それでトップ争いに加われたら楽しいだろうね。

 雨はすぐに去ってしまったが、雨のせいでQ2ではスーパーソフトを使わなければならなかった。理想を言えば明日はソフトでスタートしたかったんだけど、その戦略を幸運にもうまく成功させられたのはフェラーリだけで、メルセデスも僕らと同じだ。

 でも僕らのマシンはスーパー(ソフト)でも強いし、タイヤのマネージメントもうまくできるだろうから、大きな違いになるとは思っていない。こうしてさまざまな戦略があることで2ストップのレースを強いられるかもしれないし、状況を混乱させることがあるかもしれない。去年も後方から追い上げた経験があるので、このコースでオーバーテイクが可能なポイントをいくつか知っている。挑戦してみるよ。

 僕のレースは、どれだけ早い段階で集団を抜け出して、トップ5に追いつけるかにかかっていると思う。何が起きるにしても、楽しくなるだろう。


■アルファロメオ・ザウバーF1チーム
マーカス・エリクソン 予選=7番手



 チームとして素晴らしい1日だった。2台がともに中団グループの中でトップ集団に入れたんだ。すごいパフォーマンスだったね。チーム全体としても個人としてもうれしく思っている。これまでのF1でのなかで最高の予選だった。

 この難しいコンディションの中、どのセクターでも改善することができて、ひとつのミスも犯さなかった。マシンの感触も良かったし、チームにこれだけの結果をもたらすことができたのは、素晴らしいことだね。

 シャルル(・ルクレール)がすぐ後ろにいて、明日に向けては最高のスターティングポジションだ。さらなるポイント獲得を目指して、レースに期待していくよ。

■アルファロメオ・ザウバーF1チーム
シャルル・ルクレール 予選=8番手



 チームにとっては素晴らしい1日だね。予選でトップ3チームのすぐ後ろにつけられて、どちらのマシンも強さのある結果を出すことができたのは、僕ら全員が誇りに思うべき素晴らしい成果だ。

 Q2終盤の自分のアタックには非常に満足しているけれど、Q3はそこまでではなかった。マーカス(・エリクソン)は今日、すごい仕事を成し遂げた。よくやったね。



■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 予選=9番手



 今日はトップ3チームのすぐ後ろにつけたかったけれど、望むようなコンディションではなかったんだ。Q2での僕のマシンは素晴らしいフィーリングだった。最初のアタックに出て行ったところ、ターン3でエンジンのキルスイッチが作動してパワーを失い、またマシンを起動しなければならなかった。

 そのあとタイムを出せるのは1回のみだったが、そのアタックは驚くほど素晴らしいものだったんだ。マシンの感触は本当に良かったよ。Q3に向けて自信もあったけど、なぜかアンダーステアが出てしまってQ2と同じようなラップタイムを刻むことができなかった。そこについては分析が必要だ。こうしたコンディションではすごく些細なことが差につながって、同じバランスで走れなくなってしまう。

 明日は大丈夫だと思うよ。ウエットかドライかという部分では、僕らにできることは何もない。明日がどうなっていくか、見守っていこう。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 予選=10番手



 今日の予選にはとても満足している。Q3に進出したことは大きな成果だよ。自分のパフォーマンス自体よかったと感じているし、9番手という、いいグリッドを手に入れることができた。(*6番手のダニエル・リカルト(レッドブル)がグリッド降格ペナルティを受けることが決まっているため、ガスリーは9番グリッドからスタートする見込み)

 最初から最後まで緊張に満ちたエキサイティングなセッションだった。Q1では雨が強まったが、すべてをうまくまとめることができ、Q2への進出を果たし、Q3にも進めた。

 こういう天候だといろいろな面で予想がつかないから、とても難しかった。コーナーにアプローチする際に、どれぐらいグリップがあるのか、路面がどれぐらい濡れているのか、全く分からない。でも最終的に僕らはいい仕事をしたと思う。

 今日の予選はトップ10で終えることができたけれど、周囲のライバルたちはとても速いから、楽なレースにはならないだろう。いいバトルをしていきたいね。明日はポイントを獲得するために全力でプッシュしていくつもりだ。