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F1ブラジルGP予選:ハミルトンが0.093秒の僅差でベッテルを下しPP獲得、ガスリーはQ3進出

2018年11月11日 03:41  AUTOSPORT web

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2018年F1第20戦ブラジルGPはルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得
11月10日現地時間午後3時、ブラジルGPの予選が行なわれメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。

 土曜の朝は青空が広がっていたインテルラゴスは、フリー走行3回目が行なわれる頃には雲が垂れ込めていたが、予選前になって再び青空が出て強い陽射しが降り注いできた。気温は23度ながら路面温度は39度まで上がってきた。ただし最終コーナー方面には分厚い雨雲があり、セッション中の降水確率は60%。風向きもフリー走行3回目とは真逆、金曜と同じターン1が向かい風となった。

 フォース・インディアのエステバン・オコンは6戦連続使用前に新品ギヤボックスを投入したため5グリッド降格。2018年シーズン6基目のTC(ターボチャージャー)を投入したダニエル・リカルド(レッドブル)も5グリッド降格が決まっている。

 雨が降る前にタイムを出そうと予選Q1の開始直後から各車がスーパーソフトタイヤでコースインしてアタックを開始する。その中でトロロッソ・ホンダ勢だけがトラフィックを嫌ってピットで待機する。

 1回目のランでトップに立ったのはレッドブルのマックス・フェルスタッペンで1分8秒205。これにフェラーリ勢、メルセデスAMG勢、リカルドと続く。シャルル・ルクレール(ザウバー)はクールダウンラップのターン10でリヤが流れてスピンを喫するが、すでに7番手タイムを記録しており影響はなし。

 雨がどんどん近付いて来ているため、どのチームも早々に1回目のランを切り上げてピットインし、2セット目のアタックに入っていく。小雨がパラつき始める中でトップ3とそれに続いたルクレール以外の中団勢が2回目のアタックを行ない、タイムを更新していく。

 ハースのケビン・マグヌッセンは5番手、ロマン・グロージャンは9番手のタイムを記録してQ1通過。ルノー勢、フォース・インディア勢、ウイリアムズ勢が入り乱れる中で、トロロッソ・ホンダ勢は1回目のアタックが遅かったため残り5分で2回目のアタックに入る頃には雨脚が強くなってしまう。

 ピエール・ガスリーはなんとか12番手タイムを記録したが、ブレンドン・ハートレーは16番手。セクター1では自己ベストを記録したものの雨が強いセクター2と3ではタイムを縮められず、ハートレーは17番手でQ1敗退。

 11番手ニコ・ヒュルケンベルグから17番手ハートレーまでが0.2秒差にひしめく大接戦の中で、同じくアタックのタイミングが遅かったカルロス・サインツJr.(ルノー)も16番手でQ2に進出できず。その他、18番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、19番手ランス・ストロール(ウイリアムズ)、20番手ストフェル・バンドーン(マクラーレン)がQ1敗退となった。



 予選Q2も開始前から多くのマシンがピット出口で待機する中、メルセデスAMGは決勝のスタートタイヤを見据えてソフトタイヤを履いていたようだがガレージアウトの直前にスーパーソフトに換えて全車がスーパーソフトでアタックに入る。

 その一方でフェラーリ勢はアウトラップにピットに戻ってソフトタイヤに交換しQ2のアタックへ。しかしセバスチャン・ベッテルはこのピットインの際にピット入口のFIA車重計測に引っかかり、作業規程に従わずエンジンを切らず自走で重量計に乗りピットに戻ったため審議対象となる。トロロッソ・ホンダはまたしてもガレージアウトのタイミングを逃し、集団の後方でコースインする。

 ここでバルテリ・ボッタス(メルセデス)が1分7秒727でトップに立つが、ソフトタイヤのベッテルも0.0049秒差で2番手に続く。4番手のフェルスタッペンはピットインしてソフトタイヤに換えて出ていくがすでに雨脚は強まっており自身のタイムを0.02秒上回ることができず。メルセデスAMG勢も同様で、フェラーリ勢だけがソフトタイヤでQ2の自己ベストタイムを記録しQ2を通過することに成功した。

 中団トップはグロージャン、これにマーカス・エリクソン、ガスリー、マグヌッセンと続く。ルクレールは最後までスーパーソフトで果敢にアタックを続けるが、路面はすでに濡れてしまっており11番手から上に行くことができない。

 残り2分を切ったところで11番手以下の各車とガスリーがもう一度アタックに出るが、雨脚は酷い。それでもルクレールはセクター2でタイムを縮めて8番手に浮上。ガスリーも自己ベストでなんとか10番手に踏みとどまった。

 これで最後のアタックに出なかったマグヌッセンが11番手に後退しQ3進出を逃す。12番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、13番手エステバン・オコン(フォース・インディア)、14番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、15番手セルゲイ・シロトキン(ウイリアムズ)もQ2敗退となった。




 予選Q3は再び雨脚が弱まったコンディションでスタート。各車ともスーパーソフトでアタックを開始する。まずはハミルトンが1分7秒301でトップに立ちベッテルが0.073秒差で2番手、ボッタスが0.140秒差の3番手、ライコネンが0.155秒差の4番手、レッドブル勢は0.4秒差で5番手・6番手。中団勢ではただ一人新品スーパーソフトでアタックしたエリクソンが7番手につける。

 残り2分半で最後のアタック。ハミルトンはセクター2で最速タイムを刻み1分7秒281までタイムを縮める。ベッテルはセクター1で最速タイムを記録したが自身のタイムは更新できず、ハミルトンのポールポジション獲得が決まった。

 ベッテルは0.093秒差の2番手、ボッタスが0.160秒差の3番手。以下は4番手ライコネン、5番手フェルスタッペン、6番手リカルドの順。中団勢のトップ7番手以下は、2回目のアタックでもエリクソンが守り、ルクレールは0.2秒及ばず8番手。9番手グロージャン、10番手ガスリーという結果になった。