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2戦連続ポールのARTA野尻智紀「勝てなかったオートポリスの“続き”をここで」/GT500ポール会見

2018年11月10日 18:01  AUTOSPORT web

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シーズン3度目、2戦連続のポールポジションを獲得した野尻智紀(ARTA NSX-GT)
2018年シーズンのスーパーGT最終戦もてぎ、またもやNSX勢のワン・ツー・スリー独占となったGT500クラスの予選でポールポジションを獲得したのは、前戦オートポリスに続いて2戦連続のARTA NSX-GTだった。今季3回目のポールを獲得した野尻智紀と伊沢拓也が、予選日の戦いを振り返りつつ、今季最後の決勝レースへの決意を語った。

ARTA NSX-GT
野尻智紀
「朝の練習走行ではマシンのフィーリングが良くなくて、伊沢(拓也)選手が担当するQ1は簡単に通過できる状況ではないだろうと(朝の段階では)思っていました。ただ、予選に向けてはチームがマシン(のセッティング)を修正してくれましたし、Q1の後も伊沢選手が僕の好みに合わせたセットアップの方向性をチームに伝えてくれて、それが僕のQ2のアタックに活きたと思います」

「練習走行から予選に向かうなかで、チーム全体でセットアップの進め方、流れが良かったですね。チームとして『予選で速い』というのもひとつの結果だと思いますし、いい方向に来ていますので、締めくくりにこのポジションをキープして終われたらと思っています」

「タイトルに関してはあまり考えず、このレースをひとつのレースとして考えようと思ってきましたので、明日もそこに集中しようと思います。今年のチームの集大成として、いいかたちで終われるようにしたいです」

「希望としては(決勝も)このままいいペースで走れたら、と思いますし、予選でこれだけのアドバンテージがあったんですから、決勝でもそれを保っていければと考えています。ここ(もてぎ)は合同テストもありましたし、オートポリス戦のようなこと(後退する展開)にはならないと思いますけどね。ポール発進から勝てなかったオートポリスの“続き”(リベンジ)をここで果たして、シーズンを終わりたいです」

伊沢拓也

「朝の走行から(マシンの)調子が良くなく、正直、個人的にはQ1を突破できるかも不安なくらいでした。チャンピオンシップもかかったりしているなか、今までのレース(キャリア)のなかでも一番緊張したといえる予選でしたね。でも、野尻選手のQ2の素晴らしいアタックのおかげで、今年3回目、ここ(ポール会見)に連れてきてもらえて感謝しています」

「チームとしても今年は第2戦の富士以外はQ2に進出することができていて、それは僕たちだけだと思いますし、野尻選手とともに予選に向けて、つねにいいかたちをつくってくることができたと思っています。今年最後の予選をポールポジションで終われて嬉しいですね」

「朝はブレーキングに悩む感じ(のマシン状況)だったんですが、最終的にはチームがいい方向性にもっていってくれて、予選で走っている時には不安はなかったです」

「もちろん(純粋に)勝って終わりたい、という気持ちもありますが、タイトルの可能性を残して最終戦まで来た以上、獲れるものなら獲りたいです」

「それに100号車の山本(尚貴)選手は今年スーパーフォーミュラでタイトルを獲っていますから、彼にふたつ獲られてしまうと僕たちの立場もないので(笑)、阻止したいっていうとおかしいですけど、(ホンダ勢として)100号車(RAYBRIG NSX-GT)が獲るよりは8号車が獲りたいな、とは思っています」

「決勝に関しては、もちろん(前戦のように)苦しみたくはないですし、合同テストの時の雰囲気で走ることができれば、オートポリス決勝のような状況にはならないと思っています。オートポリスでの失敗から学んだことも大きいですし、明日はチームがつくってくれるクルマと野尻選手を信じて、勝って終わりたいと思います」