ハースF1チームは、9日、2019年のテストドライバーとしてピエトロ・フィッティパルディと契約したことを発表した。
22歳のフィッティパルディは、F1で2回のタイトルを獲得しインディ500の優勝経験も持つエマーソンの孫。ブラジル国籍のピエトロは、アメリカでカート活動を行った後、2011年にはストックカーレースにデビュー。2013年にはヨーロッパでオープンホイールレースに挑戦し、BRDC F4選手権、BARCフォーミュラ・ルノー選手権などに参戦した。2014年にはプロタイヤ・フォーミュラ・ルノー選手権でタイトルを獲得している。その後、ヨーロピアンF3選手権に参戦した後、2017年にはフォーミュラV8 3.5で王座に就いた。
2018年にはスーパーフォーミュラ開幕戦に出場。インディカーのデイル・コイン・レーシングと契約を結び、フェニックス戦に出場したが、5月のWEC世界耐久選手権開幕戦スパ・フランコルシャン予選でクラッシュし、両足を骨折。しかし7月末にはインディカーに復帰した。
ハースはF1最終戦直後のピレリタイヤテスト初日にピエトロを起用することを決めており、これが彼にとってF1初走行の機会になる。これに先立ち、ブラジルGPとアブダビGPではチームに合流し、F1チームの作業を間近で見て学習するということだ。