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鈴鹿ファン感が2019年から「史上最大級」のイベント『モースポフェス』に発展へ。トヨタ、ホンダ、モビリティランドが共催

2018年11月10日 14:01  AUTOSPORT web

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『モースポフェス2019 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~』開催に向け記者会見に臨んだホンダ山本MS部長、モビリティランド山下社長、トヨタ高橋GRマーケティング部主査
鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは11月10日、スーパーGT第8戦が開催されているツインリンクもてぎで記者会見を行い、2019年から3月にトヨタ自動車と本田技研と共催するかたちで、『モースポフェス2019 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~』と題したイベントを開催すると発表した。

 これまで鈴鹿サーキットではF1、二輪世界GPの初開催への感謝として、1988年からモータースポーツファン感謝デーを開催。国内モータースポーツシーズンの開幕を告げるイベントとして毎年3月に開催されてきたが、これが新しいかたちに生まれ変わることになった。モビリティランドはホンダが出資する企業だが、新たにイベントをトヨタ、ホンダと共催するスタイルとなる。

 スーパーGT開催中に開催された記者会見では、モビリティランドの山下晋社長に加え、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長、そしてトヨタのGRマーケティング部・高橋敬三主査が出席。概要が説明された。

 トヨタ高橋主査、ホンダ山本MS部長の説明によれば、共催というアイデアが出たのは、2017年11月に、熊本県のHSR九州でホンダ、トヨタがともに開催した『モースポフェス in 九州』というイベントだ。

「両社のマシン、ドライバー、ライダーが一同に会しましたが、やはり単独でやるよりも、数倍楽しいイベントができると感じました」と高橋主査は語る。

 そこで、「やはり合同でやると今までにない演出ができ、トヨタさんとはかねてより交流をしていましたが、日本のモータースポーツを盛り上げるにあたって、どうしようか(ホンダ山本MS部長)」と両社とモビリティランドが交渉を重ねた結果、今回の三社での共催によるイベント開催が決まったという。

■イベントならではの演出を。今後他メーカーの参加も募る
 では今までのモータースポーツファン感謝デーとはどう異なるのかと言えば、メーカーが協力することで「今まで見たことがない、史上最大規模の日本のモータースポーツキックオフイベント(山下社長)」を目指すという。今回はホンダ、トヨタのみだが、ゆくゆくは「二輪、四輪の日本の全メーカーが参加するイベント」を目指し、今後交渉を重ねていくとしている。

「モビリティランドさん、ホンダさんとこういう合同企画ができることを嬉しく思います。いろいろな世界選手権に両社とも参戦していますが、国内でもスーパーGTでしのぎを削っていますし、先々週は敗れましたが(苦笑)、スーパーフォーミュラでもバトルを繰り広げました」と高橋主査。

「それらのマシンが一同に会せば、もっと楽しいイベントになると思っています。ぜひこういったイベントを今回だけでなく、来季以降ももっといろんなメーカーと協力してやっていきたいと思っています」

 またホンダの山本MS部長も「何より、垣根を越えて『チームジャパン』としてやりたいと考えていました。実はル・マン24時間では、今年トヨタさんが四輪で勝ちましたが、二輪のル・マン24時間はTSRホンダが勝っているんです。トロフィーがふたつとも日本にある。例えばこれを両方展示したりなど、皆さんで協力しながら、日本のモータースポーツの“凄さ”を伝えたいと思っています」という。

 開催日は、2019年3月2日(土)~3日(日)の3日間。ホンダが参戦するF1、トヨタが参戦するWEC世界耐久選手権等のカレンダー、鈴鹿の日程を検討した結果、「ピンポイントで」この日程になったという。

 現段階ではコンテンツは未定ながら、「それぞれの世界選手権をはじめとする国内外のカテゴリーで活躍するマシンやドライバー、ライダーが出演。モータースポーツファンの方はもちろん、これまでレースやラリーを観戦したことのない学生やファミリーの皆さまにも、モータースポーツの迫力や魅力を体感いただけるコンテンツをご用意します」とされている。

 また、今後は鈴鹿のみならず、他の場所での開催等も考えるなど、三社がそれぞれ「夢を膨らませながら」考えていきたいとのこと。ホンダ山本MS部長は「誰も観たことがない絵を作りたい」と語り、イベントならではの演出をしたいと語っている。メーカー、サーキットが一緒になるファン感謝イベントは、今後どんな発展をみせていくのだろうか。