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スーパーGTのマレーシア戦が2020年に復活! SGT史上初のナイトレース開催へ

2018年11月10日 13:21  AUTOSPORT web

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スーパーGTセパン戦開催に向け契約書を交わしたGTA坂東代表とハロ・スポーツ&エンタテインメント社のファリザル・ビン・ハサン氏
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションとマレーシアのハロ・スポーツ&エンターテインメント社は11月10日、スーパーGT第8戦が開催されているツインリンクもてぎで共同記者会見を行い、2020年からマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでスーパーGTの公式戦を開催すると発表した。

 F1やMotoGPも開催されているセパン・サーキットでは、2000年、01年とスーパーGT初の海外戦としてスペシャルラウンドを開催。02年からは公式戦が2013年まで開催されていた。ただ、14年から海外戦の舞台はタイのチャン・インターナショナル・サーキットに移り、セパンはオフのメーカーテストでのみ活用されていた。

 そんなセパンに、スーパーGTの公式戦が復活することになった。今回パートナーとなるハロ・スポーツ&エンターテインメント社は、マレーシアでサッカーやゴルフなどのスポーツビジネスを手がけており、「チームの運営やブランディングにも長けていると聞いています(GTA坂東正明代表)」という。

 そして今回復活するセパン戦は、今までの開催と異なりスーパーGT初となるナイトレースで開催されることになった。セパンには照明施設が設けられており、これまでもセパン12時間等のレースで実績がある。すでにGTアソシエイションはセパンのナイトレースを視察済みで、夜という独特の雰囲気のなかで戦うスーパーGTを楽しむことができそうだ。なお予選・決勝ともにスタートは現地時間の20時(日本時間21時)が予定されているという。

「2020年、ふたたびマレーシアにスーパーGTがやってくる。それは歴史的なもので、ナイトレースになる。坂東さんをはじめGTAの皆さんにセパンにお越しいただき、ナイトレースの照明のチェックをしていただいた。13年間、セパンのスーパーGTは熱い太陽の下で行われ、多くのファンが訪れたが、2020年からは照明の下で行うことで、より多くのファンに来て欲しいと思っている」と、この日出席したハロ・スポーツ&エンターテインメントのファリザル・ビン・ハサン氏は語った。

「このパートナーシップを通じてマレーシアだけでなく、スーパーGTとマレーシアのコラボレーションによって、世界的なステップを踏めると思う。それだけでなく、若者たちのインターンシップなども検討している。これをきっかけに、マレーシアと日本のより深い関係を築くことができればと思う」

 また坂東代表は「GTAは2020年にマレーシア、セパンでスーパーGTの開催を目的に、ハロ・スポーツ&エンターテインメントとパートナーシップを締結しました。マレーシアのモータースポーツではF1だけでなく、過去13年開催したことで、スーパーGTの認知度、評価が高いという結果も出ている」と語っている。

「セパンを運営するスタッフ、マレーシアの皆さんとともにモータースポーツの楽しさを共有し、より多くのモータースポーツファンを増やしたい。またクルマ好きを増やすイベントにしたい。そして日本とマレーシアの友好関係の一助になれれば」と坂東代表。

 現段階ではまだ正式なカレンダーは決定していないが、2020年は東京オリンピックが開催されることで、富士スピードウェイがこの期間使えないことから、「2020年は富士500マイルはなくなることになるが、ちょうどマレーシアが入ることで年8戦のカレンダーになる。2021年に関しては検討したい」と坂東代表。タイでの開催は19年までの契約だが、その後も継続となれば、「それに連動」する可能性もあるという。

 2020年から3年間の契約が結ばれたスーパーGTマレーシア戦。過去にも多くの熱戦が展開されてきたセパンで、20年からどんなレースが見られるだろうか。