2018年F1ブラジルGPの金曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1=15番手/2=12番手、ブレンドン・ハートレーはフリー走行1=18番手/2=19番手だった。
ガスリーはFP1では30周を走行し1分10秒934、FP2では44周を走りこむなかで1分10秒330のタイムをマークした。ハートレーはFP1では32周を走り1分11秒176、FP2では46周のなかで1分10秒734のタイムを出している。
ふたりはトラブルフリーで両セッションを走行、2台合計で152周を走破、精力的に作業に取り組んだ。ホンダは最新仕様“スペック3”パワーユニット(PU/エンジン)の走行距離を抑えるため金曜はスペック2を使用したといわれる。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
チーフレースエンジニア ジョナサン・エドルズ
すべてが予定どおり進み、問題も起こらず、非常に有意義な一日だった。
今回は2台に新しい空力パッケージを用意している。しっかり動いているので、チームにとってよい兆候だ。
FP1ではこのパッケージへの理解を深めるため、空力面のテストを集中的に行った。セッション序盤は路面がとても汚れていてグリップが低かった。マシンバランスに関して言うと、FP1では2台ともアンダーステアが出ていた。解決に努めたものの、FP1セッション終了までにいいバランスを見つけることはできなかった。
午前のテストをベースにしてFP2では最適な空力設定を施し、通常どおりタイヤ比較に取り組み、ショートランとロングランを行った。赤旗によって2台の最初のランが妨げられたが、(ニコ・)ヒュルケンベルグが無事だったことが一番大事なことだ。ひどいクラッシュだった。
FP2のなかでマシンバランスを改善し、燃料が少ない状態でのランではまずまずの競争力を発揮することができた。だが、燃料をたくさん積んだ状態ではそれほど強さがないようだったので、理由を突き止める必要がある。
この問題に今夜取り組み、予選ペースとレースペースを考慮した最善の妥協点を探し出す。
今日は路面温度が低かったが、日曜にはかなり上がるものと予想している。そのため、タイヤについて得た情報を慎重に扱い、気温が上昇する決勝にどう活用するかを考えていく必要がある。