Eセグメントを牽引するドイツ3強のサルーンに対し、そのライドフィールや室内空間のユーティリティなど、総合的にも同等かそれを上回る性能を有するイギリスの実力派モデル『ジャガーXF』に2019年モデルが登場。先に更新されたDセグメントの『XE』と同様に高出力版エンジン搭載の新グレード“300 SPORT”が追加されると同時に、流麗なラインを持つワゴン『XF SPORTBRAKE(スポーツブレイク)』にも新グレード2機種が追加され、10月29日より受注が開始されている。
先にMY19へと更新を受けた弟分の『XE』と同様、リモートプレミアム、InControlアプリ、プロテクト、Wi-Fiホットスポットなど、近年需要が高まっているスマートフォンと連動するコネクティビティ機能と、意図せず車線から逸脱しそうになると自動的にステアリングを制御して車両を車線内に戻すドライバー支援システム“レーン・キープ・アシスト(LKA)”を全グレードに標準装備し、利便性と安全性が強化された。
またアライアンスを組む姉妹ブランド、ランドローバーの知見を活かした機能として、滑りやすい路面でもステアリング操作のみで低速の一定速度で走行できるオール・サーフェイス・プログレス・コントロール(ASPC)も引き続き標準とするなど、現代的高級サルーンに相応しい機能性を備えている。
こちらもジャガーのサルーン・ラインアップの常識に従い、アルミニウムを75%使用した軽量モノコック・ボディ構造を採用した『ジャガーXF』には、2リッター直列4気筒INGENIUMターボチャージド・ガソリンの最高出力を300PSにまで引き上げたパワートレインを搭載する“300 SPORT”が新設定されている。
エクステリアではグリルサラウンドや、サイドベント&シル、ミラーキャップなどをダークサテングレーで統一し、インテリアにはスタイリッシュなイエロー・コントラスト・ステッチを採用したほか、“300 SPORT”専用ロゴをトレッドプレートやステアリングホイール、ヘッドレストなどに配し、そのアウトプットに見合うよりスポーティなアピアランスとしている。
また『XF SPORTBRAKE』は、これまで“PRESTIGE”グレードのみのワングレード展開となっていたが、新たにセダンと同じくスポーティな意匠を持つ“R-SPORT”を追加。さらに2リッター直列4気筒INGENIUMディーゼル・エンジンには全輪駆動(AWD)モデルが用意された。
このインテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)搭載のAWDモデルは、発進時に最大の安定性が得られるようにトルクを50:50で配分。また路面状況に応じてリヤ100%の配分からフロント100%の配分までコントロール。
最大容量の荷物を載せても快適性と正確なハンドリングを維持するセルフレベリング機能付リヤエアサスペンションとも組み合わさり、ジャガー・ランドローバーの悪路走破におけるノウハウを惜しみなく注ぎ込んだAWD機構となっている。
これでエンジンバリエーション5機種、全17グレード展開となった『ジャガーXF』2019年モデルは、セダンが614万~1156万円。スポーツブレイクが741万~793万円だ。
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