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イーストウッドから受け継いだ精神 ブラッドリー・クーパー、『アリー/ スター誕生』を語る

2018年11月09日 10:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 12月21日公開の『アリー/ スター誕生』より、監督・主演を務めたブラッドリー・クーパーのコメントが公開された。


参考:『アリー/ スター誕生』米大絶賛の理由 2018年的刷新とレディー・ガガに重なる物語がポイント?


 本作は、なかなか芽が出ず歌手になる夢を諦めかけていたアリーと、世界的シンガーのジャクソンの、激しい恋と固い絆を描いた物語。レディー・ガガがヒロインのアリーを演じ、『アメリカン・スナイパー』(2015)で主演・製作を務めたクーパーが初監督を務めた。


 「この作品はそもそも、クリント・イーストウッドが監督をする予定だったんだ。このプロジェクトはそういう形でやってきた。その時から僕はこの映画について思いを巡らせてきたんだよ」とクーパーが語るように、本作はもともと、クーパーが主演した『アメリカン・スナイパー』の監督を務めたイーストウッドがメガホンを取る予定だった。


 そんなイーストウッドからバトンを引き継いだクーパーについて、これまでクーパーと何度か作品に関わり、本作でも彼の監督っぷりを間近で見てきたプロデューサーのリネット・ハウエル・テイラーは、「彼はこの業界で何年も活躍してきた俳優であり、高い名声を保ちながら、クリント・イーストウッドをはじめ、デヴィッド・O・ラッセル(『世界にひとつのプレイブック』、『アメリカン・ハッスル』など)、トッド・フィリップス(『ハングオーバー!』シリーズなど)といった名匠たちから知識を吸収してきた人物なのです」と、ただの新人監督ではないと断言。


 第75回ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭2018と、立て続けに世界でも有数な国際映画祭に出品され、世界中のメディアから絶賛を受けた本作。クーパーは「自分の直感を信じながら、あらゆることに柔軟に対応することができれば、誰かが世の中を見る目を、少しだけ変えることもできる。今回僕はそれを学びました。そして自分を信じてついてきてくれたスタッフたちに感謝します。彼らのおかげで、腰が引けそうになるくらい責任の大きい仕事をやり遂げることができました」と初監督の感想とともに、スタッフへの感謝を表している。(リアルサウンド編集部)