ABBフォーミュラE選手権の公式YouTubeチャンネルで、イギリスとフランスの間にまたがるドーバー海峡を結ぶ英仏海峡トンネル(ユーロトンネル)を走行する動画『The Final Formula E Car Swap | A New Era Begins』が公開されている。
12月15日に開幕する2018/19年のフォーミュラEでは、アグレッシブなスタイリングが特徴の第2世代シャシー“Gen2”が登場。バッテリー容量が引き上げられたため、フォーミュラE名物とも言えたレース中の車両乗り換えがなくなる。
公開された動画は“最後のマシンスワップ(乗り換え)”をテーマにしたもので、シリーズ発足初年度から使われてきスパーク製のSRT_01Eで英仏海峡トンネル横のサービストンネルを走行。途中で“Gen2”へバトンタッチされる。
撮影は2018年7月、英仏海峡トンネルのイギリス側出発地であるフォークストーンで行われた。撮影中もサービストンネル横を鉄道が走行していたため、万が一の際にサービストンネルを避難場所として使えるよう配慮しながら撮影されたという。
フォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEOは「フォーミュラEの第2世代マシンが初代からどれだけ飛躍的な進化を遂げているかをお見せするのに、ユーロトンネルは最適な場所だった。マシンはフランスに居を構えるスパークが開発しているからね」と語る。
「フォーミュラEにはつねに大きな期待が寄せられている。(第5シーズンは)我々にとって新時代の幕開けとなるんだ」
「私はフォーミュラEを技術革新の舞台にしたいと願っている。(自動車メーカーなど)役者が一堂に会して、それぞれの技術を披露し、テストし、改善する場にしたいんだ」
「(電気自動車に)限界はないと思っている。シリーズ発足から4年間は素晴らしい時間を過ごしてきた。これからも同じことが続くはずだよ」
この“Gen2”マシンデビュー戦となる第5シーズンのフォーミュラE開幕戦は12月15日、サウジアラビアの首都リヤド近郊のディルイーヤを舞台に行われる。