企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は10月31日、「精密機器業界の残業が少ない企業ランキング」を発表した。
「キャリコネ」のユーザーが投稿したデータをもとに、精密機器業界に属する企業を残業時間が短い順にランキング化した。トップ5入りした企業に寄せられた口コミもあわせて紹介する。
※本ランキングの残業時間とは、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した残業時間から算出したデータとなる。
キヤノン「休日出勤はよほどのことがない限り認められない」
1位:SCREENホールディングス(残業7.2時間/月)
「まったく残業がないような、終業のチャイムとともに去っていく社員が多い部署もある」
(財務・会計関連職/20代前半男性/年収450万円/2011年度)
「技術開発はほぼ休日出勤はなし。残業も多くて20時間程度。ただしアサインされているプロジェクトが商品化ベースにあるとかなり忙しくなり、ユーザーデモなどの準備に追われて残業時間が増える場合がある」
(研究開発/30代前半男性/年収550万円/2016年度)
2位:ブラザー工業(残業12.8時間/月)
「残業は繁忙期になると少しある程度。あってもマックス40時間程度。普段はほぼ毎日が定時帰り。定時といってもフレックスなので帰宅時間はまちまち。私の場合は、毎日10:30出社なので、帰りは20:00頃。休日出勤は経験したことがない」
(総務/20代前半男性/年収430万円/2010年度)
「残業規制があり、一定時間以上の残業は禁止されていました。休日出勤は業務が非常に多い期間を除いて基本的にはありませんでした。フレックスで10時半までに出社すれば良かった点は非常に良かった」
(経理/30代前半男性/年収580万円/2015年度)
3位:キヤノン(残業13.1時間/月)
「残業は極めて少ない。設計開発系を除き、基本的には残業できないシステムになっている。私も、入社してから一度も残業したことがない」
(技術関連職/20代前半男性/年収400万円/2018年度)
「製品日程に直結しない本社部門や管理部門は残業・休日出勤は一切ない。製品開発を行う事業部は、残業はあるが、残業時間は厳しく管理されているため、サービス残業は一切存在しない。また、休日出勤は、よほどのことがない限り認められない」
(研究開発/30代後半男性/年収850万円/2017年度)
富士ゼロックス「残業規制が厳しい。社員を非常に大事にする会社」
4位:リコー(残業15.9時間/月)
「会社全体として働き方改革を推進しており、ライフワークバランスを重視しています。ノー残業デーやフレックスでの勤務制度も整っています」
(プログラマ/20代前半男性/年収350万円/2017年度)
「休日出勤は以前はあったが、残業規制や経費削減の理由もあり、今はほぼない。そして残業時間の規制がかなり厳しい。事業所によるが、毎週月・水がノー残業デー」
(研究開発/30代前半男性/年収650万円/2017年度)
5位:富士ゼロックス(残業16.6時間/月)
「コアタイムは9:00~15:00でその前後はフレックスとなっている。15:00退社で苦い顔をされることもない。残業に関しては抑止のための取り組みが多く、残業している人が目立つほどである。マネージャーは勤務時間(残業時間)をチェックしており、負荷がかかっている人の業務が分散されるよう周りに働きかけてくれる」
(システムエンジニア/20代後半男性/年収450万円/2015年度)
「残業規制が厳しくプロジェクトが遅れていても帰らなければいけないこともしばしばある。社員を非常に大事にする会社」
(プロジェクトリーダー/30代後半男性/年収680万円/2016年度)
調査対象は、『図解! 業界地図2018年版』(プレジデント社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に正社員のユーザーから給与・残業情報が20件以上寄せられた精密機器業界に属する企業。対象期間は、2016年4月1日~2018年3月31日。
※本ランキングはユーザーが投稿したデータをもとに作成しており、企業が公開している残業時間データとは乖離していることがある。