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BMWが新型S1000RRをEICMAで発表。13年王者サイクスが2019年SBKで駆ることも明らかに

2018年11月06日 21:31  AUTOSPORT web

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新型BMW S1000RR
11月6日、ミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA)の開催を前に、BMWが新型スーパースポーツ、S1000RRを発表。また、同ステージ上で2019年シーズンスーパーバイク世界選手権(SBK)の参戦発表が行われた。

 BMW S1000RRは2009年に発表されたスーパースポーツ。今回発表された新型BMW S1000RRは、車体重量が11kg軽量化され208kgから197kgとなった。さらに新開発された4気筒エンジンにはシフトカムテクノロジーを採用。低回転・中回転でのパワーとトップスピードが向上している。

 その最高出力はこれまでよりも8馬力向上して207馬力/13500rpm(アメリカでは205馬力)、最大トルクは113Nm/11000回転を発生。5500回転から14500回転で、少なくとも100Nmを発生するという。

 また、サスペンション、メインフレームも新設計。人間工学に基づいた改良が加えらえれた。オプションではあるが、電子サスペンションDDCが取り付け可能となっている。

 ライディングモードは標準装備で4つ。『レイン』、『ロード』、『ダイナミック』、『レース』だが、さらにより深くレーシーな走りを楽しみたい場合は、『プロモード』がある。これはオプションとなっており、自分で自由にプログラムすることができる。プログラムは3つまで追加が可能になっている。

 この『プロモード』にはレーススタート用の発進コントロール、ピットレーンのスピードを正確に守るためのピットレーンリミッターがついており、サーキット走行はもちろんレースシーンも視野に入れたモードだ。

 シフトアップ・ダウンをクラッチなしで操作可能なHPシフトアシストプロ、新しい6軸センサー、ダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)は標準装備。DTCにはウイリー制御システムが備えられ、個別に設定が可能になっている。

 また、新型BMW S1000RRにはMパッケージと呼ばれるオプションがあり、こちらはペイント、カーボンファイバーホイール、軽量なバッテリー、スイングアームピボットとリヤの接地感を高めるシャシーキット、スポーツシート、プロモードなどを備える。

 さらに同ステージ上で、2019年シーズンSBKの参戦発表が行われた。この新型S1000RRを駆り、BMWモトラッド・ワールドSBKから2013年SBKチャンピオンのトム・サイクスと、マーカス・ライターベルガーがエントリーするという。