2018年シーズンのJRC全日本ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、11月2~4日に行われた最終戦『新城ラリー 2018』に参戦。JN5クラスで2位表彰台を獲得した。
モータースポーツの厳しい環境下で『人を鍛え、クルマを鍛える』ことを目的に、2015年からJRCに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing。スーパーチャージャーを搭載する『TGR Vitz GRMN Rally』を第3戦ラリー丹後からJN5クラスに投入している。
チームが挑む最終戦は、トヨタのお膝元、愛知県で行われるターマック(舗装路)ラリー。期間中5万人以上の観客が訪れるJRCのなかでも屈指のビッグイベントだ。15本のSSが用意され、SS距離は109.88km、リエゾンを含む総走行距離は380.49kmとなる。
前戦、ハイランドマスターズでは安定感のある走りを披露し、2位表彰台を獲得していたトヨタ。新城ラリーに向けては「今回のステージは低速かつツイスティ。その分野への対策が完全で無いことを考えると、無理せずしっかり走り切り、課題を洗い出したい」とコメントを残し、ラリーに挑んだ。
その言葉通り、慎重な滑り出しをみせた眞貝は、安定したタイムを記録し続け2番手で初日を終了。ラリー2日目は未明に降った雨の影響で、ウエットパッチが残る難しいコンディションのなか、眞貝は安定した走りを披露し、ミスすることなく走りきり2位フィニッシュ。今シーズン5度目となる表彰台を獲得した。
チーム監督を務める豊岡悟志は「ドライバーの眞貝選手が安定したタイムを記録して、2位に入ることができました。色々と課題もありましたが、相対的に見ても大健闘のラリーだったと思います。たくさんの方にサービスに来て頂き、メカニックが一生懸命作業している姿を見ていただくことができました」とする。
「ラリーは状況を瞬時に判断してチーム一丸となって作業するという、シナリオやマニュアルにはない事を学べる貴重な場で、まさに現地現物の最前線です。この活動を必ずいいクルマづくりに結び付けて参ります」
ドライバーの眞貝は「苦しい展開を覚悟していましたが、何とか食らいついて2位という結果を残すことができました」と語る。
「クルマだけでなく、自分自身のドライビングにも良かったところと改善を要するところの双方があったと感じています。今季は手強いライバルを相手に、当初予想していたよりも早い段階で、いい内容で戦えるようになれました」
「それもチームの力だと思っています。また、今年からTOYOTA GAZOO Racingに加入しましたが、ドライブに集中できる素晴らしい環境とともに、クルマ開発の苦楽を共に経験出来る場を与えていただき、とても実りの多いシーズンとなりました」