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20代の金融資産平均は405万円、最多は60代1969万円 「暮らしに満足」40代の低さ突出

2018年11月06日 07:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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日本FP協会は11月5日、「世代別比較 くらしとお金に関する調査」の結果を発表した。調査は今年10月にネット上で実施し、20~70代の男女1200人から回答を得た。

現在の暮らしに「満足している」「どちらかといえば満足している」の合計は63.8%だった。世代別に見ると、70代(80.5%)が最も高く、以降60代(74.5%)、20代(67.5%)、50代(60.5%)、30代(52.5%)と続き、40代(47.5%)は半数を切った。

一方、老後の暮らしについては「不安がある」「どちらかといえば不安がある」の合計が73.9%。最も不安感が強い世代は30代(85%)で、次いで40代(83.5%)、50代(79%)、20代(77%)となった。60代は62.5%、70代は56.5%だった。

未婚者の半数「結婚したくない」、持ち家に住んでいない人の7割「購入したくない」

既婚者(793人)を対象に初婚年齢を聞くと、平均は27.9歳。「23~25歳」(29.6%)、「26~28歳」(22.2%)が多かった。一方、未婚者(407人)に結婚したい年齢のボーダーラインを聞くと、結婚意欲がある人の平均は34.9歳となった。最も多かったのは「結婚したくない」(47.2%)だった。

現在持ち家に住んでいる人(575人)が、マイホームを購入した平均年齢は36.3歳。約半数は30代のときに購入している。持ち家ではない人(625人)にマイホームを購入したい年齢を聞くと、購入意欲がある人の平均は40.5歳。「購入したいと思わない」(68%)が最多だった。

全員に現在の金融資産の総額を聞いた。平均額は1141万円で、年代別に見ると、20代が405万円、30代が556万円、40代が604万円、50代が1533万円、60代が1969万円、70代が1777万円となった。

なお、現在働いている人(697人)のうち「今後ずっと働きたいと思う」と回答した人は15.8%で、「ずっと働きたいとは思わない」(84.2%)が多数を占めた。また「今後ずっと働く必要があると思う」と回答した人は20.2%で、「働く必要があると思わない」は79.8%となった。

資産寿命を延ばすために必要だと思うこと「現役で働く期間を延ばす」

平均寿命が延び「人生100年時代」と言われる昨今。不安を感じていることを聞くと、1位は「老後の生活設計」(60.4%)だった。以降「自身の健康」(57.2%)、「家族の健康」(44.8%)、「年金」(42.3%)、「住まいにかかる費用、住まいのあり方」(41.3%)となった。

調査元は「老後の人生をイキイキとした生活にするためには"健康寿命"だけではなく、自身の資産が底をつくまでの期間を表す"資産寿命"を伸ばすことも大切」としている。資産寿命を延ばすために必要なことを聞くと、「現役で働く期間を延ばす」(41.3%)が最多だった。

以降「生活費の節約を心がける」(40.9%)、「健康に気を配り医療費を削減する」(31.5%)、「若いうちから少しずつ資産形成に取り組む」(29.2%)、「共働きや副業で収入を増やす」(25.6%)などが続く。

なお配偶者とセカンドライフを送ると想定した場合、最低限必要だと思う生活費は月額「15~20万円未満」(24.9%)、「20~25万円未満」(23.5%)に回答が集まった。全体平均は20.6万円だが、世代別に見ると70代(23.1万円)が最も高く、40代(19万円)が最も低かった。他に20万円を切っているのは20代(19.9万円)、30代(19.3万円)となった。