11月4日に決勝レースが行われたMotoGP第18戦マレーシアGPのMoto2クラス。ここで3位表彰台を獲得したフランセスコ・バニャイア(カレックス)が、2018年シーズンのクラスチャンピオンに輝いた。
フランセスコの愛称“ペッコ”のニックネームでも親しまれるバニャイアは1997年1月14日生まれのイタリア人。2013年にMoto3クラスへ参戦を開始した。
しかし、なかなか思うような戦績を残すことはできず、Moto3クラス初表彰台は2015年のフランスGP。翌2016年のオランダGPで自身初となるMoto3クラス優勝を飾っている。
クラス初優勝を遂げた2016年シーズンをランキング5位で終えたバニャイアは、2017年にMoto2クラスへステップアップ。Moto3時代の2014年に在籍したスカイ・レーシング・チームVR46に加わった。
Moto2デビューイヤーの2017年は計4度の表彰台を獲得してランキング5位につけてルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。迎えた2018年シーズンは開幕戦のカタールGPでMoto2初優勝を遂げる絶好のスタートを切った。
今シーズン、バニャイアはミゲール・オリベイラ(KTM)とチャンピオン争いを演じたが、第17戦までに8度の優勝を含む計11回の表彰台を獲得。第18戦マレーシアGPではオリベイラに続く3位表彰台を獲得してシーズンの通算表彰台獲得数を12へ伸ばすと、ポイント差を32まで広げて最終戦を前にシリーズチャンピオンに輝いた。
バニャイアは史上15人目のイタリア人Moto2クラスチャンピオンに輝くとともに、史上4番目に若い21歳294日で栄光を掴んでみせた。
「言葉にできないくらい大きなことを成し遂げた気分だ」とバニャイア。
「ここまで良いシーズンを過ごしてきたけど、ミゲール(オリベイラ)とのチャンピオン争いも激しく難しい場面もあったね。チームやトレーナー、家族や友人、僕の家族、そしてガールフレンドに感謝したい。ようやくチャンピオンになることができたよ」
2019年、バニャイアはMoto2クラスチャンピオンの称号を手に、アルマ・プラマック・レーシングから最高峰であるMotoGPクラスにステップアップを果たす。