2018年3月のジュネーブ国際モーターショーでコンセプトカーとして披露された『マクラーレン・セナGTR』のテクニカル・スペックが決定。11月からテスト走行が開始される。
マクラーレン・セナは、かつてマクラーレンとともにF1ワールドチャンピオンを3度獲得した伝説のF1ドライバー、故アイルトン・セナの名を冠するハイパーカー。同社の高性能ロードカーシリーズ“アルティメット・シリーズ”の最新モデルだ。
そんな“セナ”のサーキット専用モデル『セナGTR』のテクニカル・スペックが決定。テスト走行が11月から行われることとなった。
マクラーレンGT3プログラムで使用されたシステムを応用したレース用サスペンションを備えたマクラーレン・セナGTR。フェンダーはよりワイドになり、大きく張り出したフロント・スプリッターとリヤ・ディフューザーを装備。アクティブ・リヤウイングは再配置され、1000kgものダウンフォースを発揮する。
また、ディフューザーとリヤウイングを最適化することにより、空力効率を向上。低速時により多くのダウンフォースを発生させるという。
インテリアでは、エアバッグや折りたたみ式のドライバー用ディスプレイなど、サーキット走行で不要なものはそぎ落とされ、徹底的な軽量化が図られている。例外としてエアコンと、レーダー式追突回避システムは標準装備される。
最終的な車両重量は決まっていないものの、ロードカータイプのマクラーレン・セナより軽量になる予定だという。
セナGTRの心臓部には、V8・4リッターツインターボエンジンを搭載。最高出力はロードカーのセナから25PS向上した825PSを発揮する。
75台限定生産のマクラーレン・セナGTR、価格は110万ポンド(約1億6200万円)となるが、すでに完売している。デリバリーは2019年9月から開始される予定だ。