オーストラリア出身の元F1ドライバー、マーク・ウエーバーは、同郷のダニエル・リカルドが厳しい状況が続くことでF1への情熱を失ってしまうのではないかと心配している。
2018年シーズン後半、リカルドにはマシントラブルが相次いでおり、サマーブレイク以降、メキシコGPまでの7戦中4戦をリタイアで終えている。2番手を走行中にマシンをとめなければならなかったメキシコで、リカルドは怒りを爆発させ、自分のマシンはのろわれていると述べた。
レッドブル傘下のドライバーとして2011年にトロロッソからF1にデビューし、2014年にレッドブル・レーシングに昇格したリカルドだが、2018年末で同チームを離れ、ルノーに移籍するという決断を下した。
「彼は今シーズンを早く終えたいと思っているだろうね。それが少し心配だ」とウエーバーはThe West Australianに対してコメントした。
「彼がF1への情熱を失うようなことになってほしくない」
「気概を試されるような状況にある。彼は心のなかでF1への疑問を持ち始めることになる。助けてくれる人はいない。強い者だけが生き残れるんだ。彼自身、それは分かっている」
「来年ルノーで挽回を図るためには、強い意志を持って努力し続けなければならない。彼はルノーに行くことを選んだ。僕にはそれは変な決断に思えるが、彼は環境を変えたかったのだ」
「だが、彼がどれだけF1を楽しみ続けることができるのか、それが試されることになるかもしれない」
今年8月に驚きの移籍発表を行った後、リカルドが思うような成績を残せなくなっていることについてウエーバーは「離婚が決まっている妻と生活しているようなものだ。居心地がかなり悪いはずだ」と語った。