エン・ジャパンは10月31日、「転職に伴う年収変化」に関する調査結果を発表した。調査は今年8月~9月に実施。同社運営の「ミドルの転職」を利用している転職経験のある35歳以上の907人から回答を得た。
35歳以上の転職経験があるミドルに「転職後に年収の変化はあったか」を聞くと、半数以上が「年収が上がった」(52%)と答えた。
年収を上げるために意識したことは「経験が活かせるポジションであること」が最多
「年収が上がった」と回答した人に前職から何が変わったかを聞くと、83%が「基本給」、49%が「賞与額」と回答。一方、「年収が下がった」人(32%)は62%が「賞与額」、30%が「福利厚生・諸手当」と答えた。
具体的な年収の変動額は、上り幅・下がり幅いずれも、「100~149万円」(上がった人:29%、下がった人では19%)が最多だった。しかし下がった人の中には「500万円以上」という人も9%いた。
年収が上がった人に「年収を上げるために転職時に意識したこと」を聞くと、1位は「経験が活かせるポジションであること」(60%)で、以降「将来性がある企業・業界であること」(37%)、「スカウトオファーから選ぶ」(23%)、以降「年収交渉が可能な企業であること」(19%)、「管理職募集であること」(17%)と続く。
「年収を上げるために必要な能力は何か」も聞いた。コンセプチュアルスキルでは上位3つが「定義化(物事の本質をつかみ言葉で表わす)」(53%)、「類推(物事の核心をとらえ他に適用する)」(45%)、「意味化(ビジョンを描く)」(43%)だった。
ヒューマンスキルでは「コミュニケーション能力」(76%)、「リーダーシップ(統率力、調整力)」(64%)、「プレゼンテーションスキル(提案力)」(46%)、テクニカルスキルでは 「業務経験」(66%)、「専門知識」(64%)、「語学力」(42%)となった。