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桑田佳祐 & The Pin Boys、「レッツゴーボウリング」初オンエア! ついに謎の新ユニットと新曲がベールを脱いだ

2018年11月04日 19:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 サザンオールスターズの40周年イヤーとして多くの話題を振りまいてきた桑田佳祐の活動が、年末年始に向けてさらに加速する。11月3日放送の『ニッポンハム ムーンライト・ミーティング 桑田佳祐のやさしい夜遊び』(JFN系38局ネット)で、ファンに嬉しい告知が行われた。


 冒頭、「ハロウィーンを経て11月、今年も2カ月を切りました。まさに光陰矢の如し、矢のように過ぎ去る日々に対抗すべく、私からも矢継ぎ早にいろんな発表があります」と挨拶した桑田は、11月29日、12月1日、2日の3日間、神奈川 パシフィコ横浜国立大ホールにて、93年の発足当時からライフワークのようにかかわってきたチャリティイベント『Act Against AIDS(AAA)』のコンサート、『平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦』を開催すると発表。加えて、先月末に発表されていた新ユニット“桑田佳祐 & The Pin Boys”より、2019年の元日に“ストライクシングル”=「レッツゴーボウリング」をリリースすることを明かした。


 「『ひとり紅白歌合戦』の開催決定、おめでとうございます。平成という時代の終焉にあたり、桑田さんらしい、桑田さんならではの壮大な音楽歌謡ショーを楽しみにしています」。リスナーからさっそくそんなメッセージが届くなか、桑田は100曲単位の曲を選び、そこから譜面を作り、リハーサルを重ねていることを明かす。この日は『ひとり紅白』も含めて、ギタリストとして桑田の活動を支え続けてきた盟友・斎藤誠がゲストとして登場。桑田は「譜面作り、大変だったでしょ?」と労いの言葉をかけるが、斎藤は「あの人のあの曲を桑田さんが歌うときのあの感じ、たまらないですよ」と、楽しそうに語っていた。


 この日の放送は、「この歌と演奏はスゴイ!歴史的名唱・名演奏」と題して、新旧・洋邦問わず、レジェンダリーなステージの数々が紹介され、リスナーから名曲へのリクエストが相次いだが、そのなかで、2013年に開催された第2回ひとり紅白歌合戦で、桑田が披露した「川の流れのように」(美空ひばり)を挙げる声もあった。第2回は男女の枠を越えた大トリの1曲として披露された「笑って許して」(和田アキ子)を含め、全55曲の大ボリュームで届けられており、今回はどんな楽曲がピックアップされるのか、今から胸が高鳴ってしまう。『AAA』は2020年7月末で、HIVの啓蒙活動という役割を終えることが発表されており、名物企画『ひとり紅白』も今回で完結。最終日の公演は全国の映画館でライブビューイングが行われることも決定し、日本の音楽史に刻まれる3日間になりそうだ。


 そして番組後半には、新曲発表のコーナー。「レッツゴーボウリング」は、先日発表された史上最大のボウリング大会『KUWATA CUP 2019』に向けて制作された一曲だ。冒頭から〈ボウリングが好きなんです〉と繰り返し、レジェンドボウラーの名前が並ぶ歌詞を読み上げる桑田は、いつも以上に楽しそうだ。初オンエアされたその曲は、弾むような楽しさと幸福感に満ち、どこか懐かしさも感じさせるが、桑田の歌唱は優しくも、ボウリングに対する真剣な姿勢と愛がうかがわれる、真摯にその魅力を伝えるものになっているように感じられた。近年のベストスコアは299、実力でもアマチュアの域を超えている桑田の、ボウリング界を本気で盛り上げようという意気込みが伝わり、〈幸せ探しに来ませんか 素敵な仲間が待ってます〉というフレーズに、思わずボウリング場に出かけたくなる楽曲だ。


 肌寒くなる気温とは裏腹に、AAAやKUWATA CUP2019に新曲「レッツゴーボウリング」など桑田の精力的な活動は熱を増し、まだまだ続くサザンデビュー40周年イヤーへの期待も高まるばかり! まずは目前に迫った『ひとり紅白歌合戦』を全力で楽しみ、その先にある桑田のスポーツ界と音楽界をまたにかけた新たな挑戦=『KUWATA CUP 2019』の盛り上がりにも注目したいところだ。(文=橋川良寛)