味噌汁が食卓にあると、なんとなく気持ちがホッとするものだ。大人数で暮らしていれば、一回調理した味噌汁はすぐに無くなってしまうものの、一人暮らしだと、ちょうどいい量を作るのは難しい。夜に多めに作っておき、翌朝に温め直すのもいいが、味は落ちてしまう。
はてな匿名ダイアリーに10月半ば、「自炊一人暮らしと味噌汁の相性悪すぎ問題」という投稿が寄せられた。自炊をしている投稿者は、「作りすぎてしまうこと」「温め直すと具材がクタクタになってしまうこと」に不満があり、「なんというかオーラが失われる感じ」とがっかりしている。「みんなどうしているのだろ」と投げかけると、約500件のはてなブックマークがついた。
「無理せずインスタント使ってる。フリーズドライは再現度高い」
味噌汁を作るとき、味噌は、食べる直前に入れるのが良いとされる。味噌は熱を加えすぎると、風味が飛んでしまうためだ。投稿者が言う「オーラが失われた感じ」は、その状況を表しているのかもしれない。
一度に食べきれる量を作るのが理想だが、お椀一杯分の味噌汁を作るのは、面倒でもある。そのためコメントでは、インスタント味噌汁を勧める人が多かった。
「ぐうわかる。昔は味噌汁作ってたけど、諦めてインスタントにしたわ」
「無理せずインスタント味噌汁使ってる。フリーズドライのはかなり再現度高し」
フリーズドライの味噌汁の中には、本格的で味がいい商品もある。熱湯を注ぐだけで食べられるので、一人暮らしにはぴったりだろう。
とはいえ、インスタント味噌汁より、自炊のほうが安く済ませられる。節約しつつ美味しい味噌汁を食べる方法として、温め直しの前に「乾燥わかめとか、細かい高野豆腐とか、海苔とか常備乾燥具材を投入する」という案が出ていた。
「味噌玉」に「一杯分ずつ作る」 味噌汁への思い入れの深さが工夫につながっている
一人分を手軽に作るやり方としては、「味噌玉」と呼ばれる手作りのインスタント味噌汁を勧める人も多い。好みの具材と顆粒だし、味噌を混ぜ合わせて丸めるだけと、作り方はシンプルだ。冷凍保存も可能で、熱湯を注げばすぐ食べられる。
このほか、「お椀に味噌と顆粒だしと乾燥わかめとお湯入れて即席みそ汁」、「結局1杯ずつ作るようになった」など、わざわざ一杯分を手作りする人もいるようだ。寄せられたコメントはどれも、一人暮らしでも工夫して美味しい味噌汁を食べようとするものばかりだった。味噌汁に対する思い入れの深さがうかがえた。