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マック・ミラー追悼コンサートにアーティストが多数参列 別れを惜しむ

2018年11月03日 20:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

多くの友人に愛されたマック・ミラー
今年9月に26歳の若さで急死したラッパーのマック・ミラー。彼の追悼コンサート『Mac Miller:A Celebration of Life』が、現地時間31日にロサンゼルスのグリーク・シアターで行われ、多くのアーティストが参列した。

マック・ミラーは今年9月7日、カリフォルニア州の自宅で倒れているところを発見され、その後死亡が確認された。死因は薬物の過剰摂取だったと言われている。先月にはマックの家族とマネージメントチームが彼の追悼コンサート『Mac Miller:A Celebration of Life』を開催すると発表していた。

その追悼コンサートがロサンゼルスのグリーク・シアターで行われ、友人ジョン・メイヤーがマックの『Small Worlds』をマックの声も残してカバー。

さらにアーティストたちは続々とマックとのコラボ曲を披露しており、ヴィンス・ステープルズは『Rain』を、アンダーソン・パークは『Dang!』を、ミゲルは『Weekend』を、タイ・ダラー・サインは『Cinderella』をパフォーマンスした。Njomzaはマックのことを歌った新曲を披露したが、その中にはマックの新アルバム『Swimming』からと思われる歌詞や、「I call your name and hear no sound(お前の名を呼んでも何も聞こえないんだ)」とマックがいない悲しみを込めた歌詞が織り込まれていた。さらにスクールボーイ・Qはマックとスタジオにいた時に一部を作曲した『THat Part』を歌い上げた。

またパフォーマンスだけでなく、マックの幼い頃のホームビデオやラッパーとして有名になっていく姿などが収められた動画も流されたほか、チャイルディッシュ・ガンビーノ(ドナルド・グローバー)やジェイソン・サダイキスらが映像で参列、マックの冥福を祈った。

チャンス・ザ・ラッパーは涙をこらえながら、「マック、いろいろとありがとう。お前が作ってくれた音楽に、他の人に与えてくれた音楽に、俺に与えてくれた機会にありがとうな。そして何よりも音楽と芸術を通して作り上げた友情に感謝しているよ。」

SZA(シザ)は「マックなしでは、私はいなかったわ。ここでパフォーマンスしている私たちの半分もいなかった」「神のご加護がありますように。あなたをすごく愛しているわ。マック」

最後のパフォーマーのトラヴィス・スコットは「全てのキーワードは…『愛』なんだ」「みんな強くいてほしい。友達がいるなら、いつも愛していると伝えてあげてくれ」と語った。

このコンサートの模様はマック・ミラーのフェイスブックでライブ配信され、世界中のファンが彼の冥福を祈った。コンサートの利益はマック・ミラーの名のもとに設立されたチャリティー基金「The Mac Miller Circles Fund(MMCF)」に寄付される。今回のコンサートを通じて、改めてマックがどれだけ多くの友人、そしてファンに愛されていたかが伝わったことだろう。
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)