レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは、F1メキシコGPで再びマシントラブルに見舞われて激しい怒りと失望を示し、このような状況ではシーズン残り2戦で走っても無駄だと発言した。しかし、その後、落ち着きを取り戻したリカルドは、ブラジルGPとアブダビGPには間違いなく出場するとのコメントを発表した。
今シーズン、リカルドは頻繁にテクニカルトラブルに見舞われており、第19戦までのリタイア回数は8回に上る。メキシコでは71周のレースの61周目、リカルドは2番手を走行していたが、ハイドロ系のトラブルが発生、コース脇でマシンをとめた。
落ち込んだリカルドは、レース直後、「絶望的」な気分であると述べ、「日曜にサーキットに来る意味を見いだせないし、あと2戦走っても仕方ないんじゃないかとすら思う。もうこのマシンは(来年乗るピエール・)ガスリーに任せる。僕はもう乗らない」「迷信を信じる人間ではないが、僕のクルマはのろわれている」などとコメントしていた。
リカルドは2018年末でレッドブルを離れ、ルノーに移籍することが決まっている。
メキシコGPの数日後、リカルドはInstagramにビデオメッセージを投稿、今シーズンを最後まで走り切るとコメントした。
「最後の2戦に出場する。それ以外のことは考えていない」とリカルド。
「今年はアップダウンの大きなシーズンで、それもダウンの方が多い。それで苛立ちが募っているのは確かだ」
「でも自分のためにも、必死に働いてくれているチームの皆のためにも、お別れの前にあと2戦をきっちり決める必要がある」
「次のグランプリに必ず行く。数日、休む必要があっただけで、今はもう元気だよ」